そしがやの勤めていた職場には、早期退職金という制度がありました。
60歳の定年退職でもらう退職金が早期退職すると割増しになるというものです。
公務員には、ほとんどのところがあり、民間でも多くの企業で実施しているものでしょう。
そしがやの勤め先の例でいうと50歳で退職すると20%の割り増しになります。
年齢が上がっていくと2%づつ下がっていき、55歳の場合は、10%増しになります。
現在も変わっていないでしょう。
そしがやの場合は、早期退職を考えていたので、いろいろ計算したのですが、純粋に経済的な視点でみると働き続けたほうがお得なのは、明らかでした。
そんなこともあり、結局は、早期退職はしなかったのですが、中には、早期退職をする人もいました。
経済的な視点以外を重視したのでしょう。
その後、早期退職した人たちが早期退職金をもらったことをどう考えているかはわかりません。
よかったと思っている人、ちょっと失敗したと考えている人、いろいろかもしれません。
そんな早期退職金の記事を読みました。
定年後の働き方の選択肢は「60歳でリタイアする」「継続雇用制度で65歳まで働く」「65歳以降も働く」の3つに大別されます。
この記事では、定年後の働き方の選択肢を3つ紹介しています。
人生100年時代のマネープランという観点からすると、まずは65歳まではしっかり働くことが大前提。理由はごくシンプルで、65歳にならないと年金が支給されないからです。
その中でも65歳までは、少なくとも働くことを勧めています。
これは多くのFPが推奨していることです。
次に、定年前に退職する場合はどうでしょうか。早期退職で多少退職金が上乗せされても、無職期間が長引けば、右から左に消えてしまいます。そもそも、企業側は「数年分の給料を上乗せしたとしても、おまえに65歳まで払い続けるよりは得」と判断したからこそ、退職金の上乗せを提示しています。目先の数字に踊らされ、うかうかと誘いに乗るのは禁物です。
そんな中、定年前に退職するケースを紹介しています。
この記事では、多少の退職金が上乗せされても無職期間が長引けば、すぐに退職金は、消えてしまうと述べています。
その通りでしょう。
この記事全体のスタンスは、働ける限りは、働くというものです。
純粋に経済的には、誰も否定のしようがありません。
FPが書く記事としては、正論でしょう。
ですが、実際の人生では、働くことに疲れた人も多くいるのも確かです。
そしがやは、早期退職はしませんでしたが、60歳でリタイアしました。
経済的には、かなり損をしたかもしれませんが、仕事上の精神的なストレスからは解放され、大学や大学院にも通えているので、この選択は、間違っていなかったと思っています。
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