コロナの影響で家にいることが増えました。
テレビをつけるとコロナ関係のものが多いです。
そんなテレビ番組を見ていると評論家たちがいろいろな意見を戦わせています。
おおむね2つの大きな傾向に分けられると思います。
経済活動を止めてもまずは、コロナ対策をすべきだというものと経済活動も大事にしながらコロナ対策をすべきというものです。
そんなメディアに関しての記事を読みました。
過去に例を見ない「自粛」によって、数多くの企業や自営業者らが経済的に苦しい立場に追い込まれており、世界規模で見た場合には大恐慌を超える状況だとも伝えられている。このような状態が続けば、経済は壊滅的なダメージを受けることは間違いない。すでに受けているとすら言える。
今回の経済的に厳しい状況は、多くの人にとっては、経験したことのないレベルです。
一方で「人命よりも大切なものはない。経済云々はそのあとだ」という声は大きい。政府と東京都を見た場合には、どちらかといえば両方のバランスを取ろうとしているのが前者で、「命ファースト」を強く主張しているのが後者(都知事)である。
政府と東京都のコロナ対応に対して触れていますが、そしがやも同じような印象を持っています。
「9割の経済を止めたっていいじゃないですか。人の命を守って、そこから先に経済を立て直すという事は出来るわけですよ。命を亡くしちゃったら、経済の立て直しなんてありえないわけです」
これは、テレビでのジャーナリストの大谷昭宏の発言です。
このような意見に共感する人も多いでしょう。
しかし、よく知られているように、「命と経済」は二者択一の問題ではない。むしろ切っても切れない関係にある、というのが常識だろう。
この記事では、そうではないという例を取り上げています。
カナダやギリシャのケースです。
いずれも経済的に苦境に陥ると自殺率が高くなったというものです。
ニッポン放送のアナウンサー、飯田浩司氏は著書『「反権力」は正義ですか』の中で、
「経済は人命を左右する」という章を設け、自殺者数と失業率の関係を例にしながら解説している
日本の場合も同様で、飯田浩司は、失業率と自殺率とがリンクするということを述べています。
すでに企業の倒産、就職の取り消しといった事例が多く報告されている。そこから立ち直れない人は一定数生じてしまう。「命は大事。経済も大事」と考えなければ、結局は多数の命を失うことになるかもしれない。「経済的に追い込まれて自殺するのは全部自己責任」などという考え方は許されるものではないだろう。
今のところ今回のコロナ禍で自殺者が増加しているというニュースは、幸い、見かけませんが、この記事では、経済が悪くなれば、増えるだろうと考えているようです。
個人的な意見を言えば、このコロナ禍が短期的なものなら、大谷昭宏が言うように経済を止めてもいいのでしょうが、現状を見ると長期戦になりそうです。
やはり経済もコロナ対策も両立していくしかなさそうな気がしています。
関連記事