新型コロナウイルスの影響で大学院の授業開始が伸びていましたが、今週の火曜日から始まりました。
とは言っても授業科目によって対応が異なっていて、先生たちも悩んでいるようです。
昨日やっと一つの授業がZOOMを利用して実施されました。
その授業の教員は、ほかの教員にくらべてもオンラインを利用した授業に熱心で、何度もメールを学生に流してくれて、ZOOMのテストも何回かしました。
昨日の授業自体は、初回ということで自己紹介で終わりました。
教室での授業に比べるともどかしさは、残りますが、この時世では、やむをえないものでしょう。
ほかの教員たちは、どうするか悩んでいて、やり方を決めかねている人や掲示板を通じての課題提出型の授業にするとメールを流してくれた人などいました。
また来週月曜日の開始にもかかわらず、まだ何の連絡ない授業もあります。
ですが、こんな状況を見るとやはり教室での授業と比較するとレベルが落ちてしまうのは、間違いありません。
そしがやは、3年目ですが、今年入学した学生は、友人もできず、もっとつらいでしょう。
そんな中、先日、授業料の支払いをしました。
こういう形態の授業なのにも関わらず、授業料は、通常通りの金額です。
ちょっと割り切れないものを感じましたが、銀行で払い込みをしました。
そんな割り切れなさを、具体的な行動に移した学生たちの記事を読みました。
大学に立ち入ることができず、講義はオンライン。しかも、全学的な導入は初めての大学ばかりであり、講義初日にサーバーダウンを起こす大学なども出ています。
一方、アルバイトをしたくても、飲食店などは休業となっていて、アルバイト先がありません。
そしがやの通っている大学だけでなく、ほとんどの大学では、こういう状態でしょう。
こうした状況を受けて、学生からは学費の減額・返還を要求する動きが広まっています。
早稲田・慶応義塾の学生2人が17日からchange.orgで「新型コロナウイルスよる早稲田大学・慶應義塾大学のキャンパス閉鎖とオンライン授業への移行を受けた、学費減額を求める署名活動」を始めたところ、23日9時時点で2800人が賛同しています。
やはり予想していたようが要求が出てきています。
学費の減額・返還です。
・生活がかなり苦しいこともあり、学費を減免・返還して欲しい
・オンライン授業や課題提出と言っても、対面型授業ほどの質が担保されているわけではない。対面授業を受けられない分、学費を減免・返還して欲しい
・図書館や学生食堂などは閉鎖でそもそも使えない。施設利用料は返して欲しい
学生たちの要求は、おおむね以上の3点です。
いずれも納得できます。
PC操作はある程度、慣れているつもりだった。それがオンライン授業となって、板書で済む内容を全部、パワーポイントにまとめなければならない。
通常の講義よりも、準備が数倍かかっている。
PC操作に慣れていない高齢の教員だともっと大変だろう。サポートする大学職員も大変だ。
そうした中で、学費を返せ、と言われても、「こちらの苦労は何なんだ」と考えてしまう。
一方、教員側からは、こんな訴えもあります。
これも当然でしょう。
学生も厳しいが、教員は、もっと大変だということでしょうか。
学生の学費返還については、古市憲寿さんなどコメンテーターや識者も賛同する中、21日、明治学院大学が全学生に5万円を支給する、と発表しました。
そんな中、大学側の対応としては、明治学園大学が、オンライン授業に対応するため環境づくりために全学生に5万円の支給を決めたというものです。
実をいうとそしがやも今回のZOOMに対応するためにウェブカメラ付きのパソコンを購入しました。
学生の中でもオンライン授業に対応したパソコン環境にある人ばかりではないでしょう。
私はオンライン授業を受講する環境を整備するための補助、という点で就実・明治学院の両校が実施した方策が落としどころ、と考えています。
大学によっては、ノートPCやタブレットを全学生に支給・貸与したうえで、通信費用を補助、というところも出てくるはずです。
この記事のライターは、オンライン授業を実施するための環境整備のための補助が落としどころだと述べています。
そしがやも同感ですね。
多くの学生もこれなら不満はありながらも納得するような気がします。
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