そしがやは、大学院の2年生ですが、今年同じ専攻に入った1年生には、いろいろな経歴の持ち主がいます。
その中に慶応大学卒業の30歳代前半の男性がいます。
高校を中退して、ミュージッシャンを目指していたそうですが、夢ならず、大検で大学入学の資格を得て、慶應に入り、卒業して、大学院に入学したというものです。
今年の同じ専攻の1年生には、普通に学部からストレートで入ってきた人の方が少ないくらいで、他にも学部を出てから多様な社会経験を経た学生が多いです。
そんな慶應大学卒業生ですが、こんな記事を読みました。
今回紹介するのは「学習塾で教室長をしています。休みは日曜日のみです。出身大学は有名私立商学部なのですが学習塾でしか職がありません」と編集部にメールをくれた、41歳の男性だ。
この記事では、学歴はあるのに貧困におちいった人を紹介しています。
41歳のユウジさんという男性です。
埼玉県内の地方都市で生まれ育ったユウジさんは、公立の進学高に進み、3浪した後、地方の私立大学に入学。しかし、すぐにその私大を退学し、再び数年間の浪人生活を経て慶應義塾大学商学部に入り直した。ただ、浪人生活中に患ったうつ病のせいで、思うように授業に出席することができず、卒業まで時間がかかってしまったのだという。
慶應に入学する前だけでなく、うつ病のため卒業にも7年かかってしまったといいます。
それで卒業の時には、30歳を超えていたとのこと。
ユウジさんは大手商社への就職を希望したが、ほとんどの会社で面接にさえ進むことができなかった。職種を広げたものの、連戦連敗。学内の就職相談窓口で、担当者から「あなたの年齢では、正社員の内定はもらえませんよ」と言われ、ショックを受けたという。
就職活動に苦労します。
リーマンショックの後だったということと30歳過ぎという年齢がネックとしてあったようです。
初めての仕事は、ハローワークで見つけた学習塾でした。
最初の勤務先では、「2カ月間の“仮採用”の後、正社員にします」という約束だったのに、ふたを開けてみると、アルバイトに“格下げ”された。勤務時間もフルタイムから1日4時間に減らされ、月収も約14万円から約5万円にダウン。到底、生活することができず、やむをえず退職した。
その後に勤めた学習塾もパワハラを受けたりして、ブラックなところが多くて、長続きしません。
5か所の学習塾を渡り歩きましたが、どこでも年収が200万円を超えたことはありませんでした。
そのように話すユウジさんは、学歴にこだわるあまり、大学卒業までに時間がかかったことを、長年後悔してきたという。しかし、最近は、自分の意思で努力して、手に入れた成果なのだから、誇りに思うようにしているという。
ユウジさんは、このごろは、慶應大学商学部卒業という学歴に自信を持てるようになってきたといいます。
将来への展望としては、先日、社会保険労務士の資格を取るための試験を受けました。
合格発表は今年11月です。
この記事を読んできて、これまでは、あまりにも学歴にこだわりすぎたのかな、とも感じます。
ですが、今は、現在の自分を肯定的に考えることでできるようになっているので、これからはもっと前向きに生きていってほしいですね。
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