そしがやが卒業した高校では、年間3~5人程度、東大に入学していました。
45年ほど前のことです。
同じクラスだった友人にも東大に入った人がいました。
優秀な生徒だったので、東大に入ったら、学者にでもなるのかと思っていました。
ですが、後で聞いたら普通に民間会社に入ったようです。
その後、時が経ち、10年ほど前に、その友人が会社を辞めたという話を耳にしました。
まだ50歳代前半で退職する年齢ではなかったのですが、早期退職をしたようです。
多分、そしがやと同じように職場が嫌になってしまったのではないかと想像しています。
高校時代から会社生活に馴染むような性格とは思えなかったからです。
その後は、どうなったか、わかりません。
本人には、高校を卒業してからは、ずっと会っていません。
そしがやも他の卒業生とは、もう音信がないので、情報もありません。
本当のところはわからないです。
その友人は、世間の東大卒のイメージとは、随分、違っていると思います。
世間的には、東大は、高学歴の頂点だから、高収入という見方をする人がほとんどでしょう。
そんなイメージとは違う東大卒業生は、意外と多いようで、こんな記事がありました。
◆「東大卒だから一生安泰」の油断が招いてしまった転落人生
高学歴でも高収入のエリートが特に多い東大出身者。同大学に入れば、比較的将来は安泰に思えるが「なかには私みたいな低所得の人間もいますよ」と自虐的に話すのは、介護士の大出淳一さんだ。
「卒業後は大手生保に勤めていましたが、昔からの夢だった世界一周の旅に出るため、後先考えずに27歳で退社。年収は700万円を超えていたのでもったいない気もしましたが、東大を出ているので、何とかなると思ってました」
この東大卒業生は、27歳で退社してから世界旅行をして、タイが気に入りそこに住み着くことになります。
現地の日系企業に勤めますが、リーマンショックで仕事を失います。
結局、帰国しますが、仕事が見つからず、現在は、40歳になり、介護士として働いています。
「年収は300万円と安く、昇給も期待できません。こうなるなら、最初の大手生保を辞めるべきじゃなかったんでしょうね」
という後悔の念でこの記事を終えていますが、もし、ずっと生保に勤めていたら、また後悔していたような気がします。
なぜ、あの27歳の時に退社して世界旅行をしなかったのか、と。
関連記事