そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

タワマンの「一斉老化」が止められない

最寄りの駅にいわゆるタワーマンションがあります。

8年ほど前に引っ越してきた当初は、憧れにも似た気持ちがあり、叶わぬ夢とは知りつつもいつかは、住んでみたいと思ったものです。

ですが、その後、タワーマンションのいろいろな面がわかるにつれ、最近は、現在住んでいる低層のマンションでよかったのかな、とも感じています。

そんなタワーマンション不都合な真実に関する記事を読みました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 14階建ての最上階、レインボーブリッジや東京タワーを見渡せる1億円超の住戸は71倍もの競争率だった。その一方、応募ゼロの住戸が続出したのだ。人気、不人気の差が極端だった。消費者は人気物件以外に触手を伸ばそうとしなかった。販売主は、慌てて落選者に応募のなかった住戸やキャンセル住戸を紹介し、ほぼ売り尽くしたというが、「五輪人気で即日完売」とはならなかった。明らかに顧客は「ようす見」を決め込んでいた――。

 

これは、2020東京五輪パラリンピックの選手村を転用して東京・晴海地区に整備されるマンション「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の第1期分600戸が売り出される際に生じた、奇妙な現象に関する記事です。

今までのタワーマンションの持っていたイメージに影を差すものでした。

 

その建設ラッシュに保育所や小学校、鉄道施設などのインフラ整備が追いつかない供給過剰現象は、川崎市中原区武蔵小杉や、東京都の中央、港、江東、品川の湾岸4区で起きている。超高層が林立する武蔵小杉の朝の通勤地獄は凄まじい。駅舎から長蛇の列が延々と外にのび、ホームは人が転落しかねないほどの混みようだ。

 

武蔵小杉は、行ったことがありますが、駅前のタワーマンションの多さに驚きました。

この記事が指摘するようにインフラが追い付かない現状があるのも確かなようです。

 

「このまま大量供給が続けば、買い手がつかず、値崩れする。販売が開始されても飛びつかず、ようすを見たほうがいい」。そんな空気がたちこめている。

 

タワーマンションに対する消費者の意識が変わりつつあるとの分析です。

これは、そしがやも感じています。

雑誌や新聞のタワーマンションに関する記事を読むとこの頃は、否定的なものが多いようです。

 

タワーマンションは、長期的に安定した家賃収入が得られる、低金利時代の希望の光。相続税評価が低く、節税効果が高いと説明されてビジネスマンが手を出しましたが、さすがに供給過剰。以前ほど儲からない。それに長く住むとなると、いろいろ厄介なことが出てきてファミリー層がためらうようになってきました」

 

タワーマンションの人気が衰えてきたとのことです。

そこには、いろいろと厄介なことが生じてきたことが理由としてあるようです。

 

そもそも超高層建物は、工法、材料、システムすべてが斬新で同じものはない。究極の一品生産だ。とくに「設備」のすそ野が広く、メンテナンスに莫大な費用がかかる。

 

厄介なこととしては、メンテに莫大な費用が掛かることが挙げられていますが、それは、ノウハウが確立していなくて、模索状況にあるという現状があります。

 

タワーマンションの維持管理は特殊な世界です。建築と、複雑な設備、両方を掌握できる専門家はどこを探してもいません。本当は『タワーマンション・マネージャー』と胸を張って言える人が求められているけれど、いないんです。維持管理の安易な標準化は危険ですが、それでも知識を集めて、修繕・改修のガイドラインを早く作った方がいい。最低限、建物と設備の修繕履歴が世代を超えて伝わるシステムが必要です」

 

自分の住むタワーマンションで修繕をけん引してきた建築のプロは、このような提言をしています。

最後には、この記事では、容積率を緩めて、タワーマンション建設を後押ししてきた国土交通省ガイドラインを作成すべきであるという結論を出しています。

まったくその通りでしょう。

いつも通学のときに駅前のタワーマンションを眺めるたびに、早くしないとこのマンションにも続々と厄介なことが起きそうに思いながら、その前を通っています。

 

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