リタイアして1年半が経ちました。
リタイア前は、それまで悩んできた、いろいろなストレスは減るだろうとは考えていましたが、そんなに楽観的でもありませんでした。
実際のところ、なくならないストレスもあるだろうとは予想していました。
あるいは、リタイアしたことで生まれるストレスもあると思っていました。
例えば、仕事を辞めて、何もすることがないことがストレスになるとか、です。
朝起きて、今日何しようかと悩むことです。
これは、リタイアした人の定番の悩みのようです。
最初の数週間は、リタイアした解放感で毎日が楽しいでしょうが、そのうちに飽きてくるように思えたのです。
何もすることがなくて、テレビをぼんやり見たり、ネットサーフィンを意味もなくしたりして、一日を無為に過ごすのが辛くなるということです。
それで、リタイアしたことを後悔するような気もしていました。
それまでにリタイアした人の話を聞いたり、書いたものを読んだりすると、そんなことがよく書かれていたせいもあります。
ですが、現役のころの職場のストレスがあまりにも大きかったので、ラクになりたいとリタイアを決めました。
かなり精神的には、追い詰められていたのです。
ですが、新たなストレスが生まれるという予想は、いい意味で裏切られました。
仕事上のストレスは、無論減りました。
現役のころの人間関係の悩みもなくなりました。
でも、少し不安に思っていた、朝起きて何もすることがないというストレスはありません。
そんな悩みがないという理由で一番大きいのは、大学に行っているということがあります。
朝起きて大学へ行かなくてはならないというのは、心地いい義務感を与えています。
仕事をしていたころの職場へ行かなくては、という、あの重苦しい、ストレスに満ちた義務感とは違います。
リタイア生活が日常になって、今はラクになりました。
しみじみとリタイアしてよかったと考えています。
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