大学ではゼミに属していましたが、サンティアゴ巡礼をテーマにして、論文を書いた友人がいました。
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、そこへ巡礼するものです。
いくつかの道があるようですが、フランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を行く人が多いようです。
日本で巡礼というと四国遍路を思い浮かべる人が多いと思います。
そしがやもサンティアゴ巡礼には、なじみがなかったのですが、面白くゼミでのその友人の発表を聞いていました。
そんな中、サンティアゴ巡礼をする人のブログを見つけました。
病気療養のため休職していた人で、復職せずに辞めようと決めて、リタイアして、サンティアゴ巡礼に行くことにしたようです。
もともとサンティアゴ巡礼には興味があったのですが、このような形で行くとは思っていなかったとのことです。
そのブログの記事の中でちょっと心引かれる文章がありました。
ちょっと紹介します。
先日お話しする機会があった宗教学者のかたによると、巡礼には「一度死んで生まれ変わる」という象徴的な意味があるそうです。そのかたは巡礼に出るというわたしのことを「死にに行くのですよね」と冗談めかしていっておられました。仕事をやめ、身分も収入も手放して巡礼に出ようとしているいま、「死んで生まれ変わる」というのは単なる比喩を越えて、現在の心境にとてもしっくりくる表現です。
『巡礼には「一度死んで生まれ変わる」という象徴的な意味』、という部分がこの方の巡礼を表しているような気がしました。
こんな文章を読むとそしがやもサンティアゴ巡礼に行きたくなってしまいます。
今ちょうどこの方は、巡礼中ですが、毎日楽しみに読んでいます。
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