仕事をしているころに比べると減りましたが、リタイアしてからも考えていることは、結構ネガティブなことが多いです。
明日のゼミの発表は、うまくいくだろうかとか、先生やほかの学生から突っ込まれたら、どうしようかとかです。
最悪のことを考えていることがよくあります。
しどろもどろになっているシーンを思い浮かべたりしまいます。
また生活面だと、このまま仕事もしないで学生生活を続けて、貯金を食いつぶしていいのか、といったこともよく考えます。
毎月減っていく貯金額をみるとちょっとネガティブになります。
もっとポジティブに考えたいとは思うのですが、なかなかできないのが、実情です。
とはいえ、仕事をしているころに比べたら、ストレスが減ったせいで、圧倒的にネガティブに考えることは、少なくなったと感じています。
ニフティニュースに載った記事を見たら、やはりほとんどの人がネガティブ思考になりやすいと書かれていました。
8割はネガティブな思考のようです。
職場での人間関係、失業、失恋、家族間のトラブルなど、誰しもがいろんな悩みや不安を抱え、ときには壁にぶち当たりながら生きていますよね。
一説によれば、「1人の人間が1日に思考する回数は約7万回で、そのうち8割はネガティブな思考をしている」そうです。
だとすれば、マイナス思考はむしろ自然なことであり、無理してポジティブになる必要はないのかもしれません。
これを読むとほかの人も同じだとすこし気持ちが楽になります。
ですが、前向きでポジティブな人が存在することが紹介されています。
5人ほど取り上げられていますが、実際は、凡人には、なかなかできないものです。
赤塚不二夫のケースがちょっと印象的でした。
■5:漫画家、赤塚不二夫の「2度目だから」という思いやり
いわずと知れたギャグ漫画『天才バカボン』の生みの親、赤塚不二夫さん。描きあげた原稿を編集者に渡したあとに事件が発生したことがあるといいます。なんと編集者が、原稿をタクシーに置き忘れてなくしてしまったというのです。
それを聞いた赤塚さん。まったく怒ることなく、「ネーム(脚本のようなもの)があるからまた描ける」といい、さらにこう続けます。
「まだ少し時間がある。飲みに行こう」と。
そして編集者を気遣い、飲んで帰ったあと、同じ話を数時間かけて描きあげたそうです。そして、編集者に手渡すときに「2度目だから、もっとうまく描けたよ」といったのです。
う~む。
凡人にはできないですね。
当然のように置き忘れた編集者を責めてしまいそうです。
最後の「2度目だから、もっとうまく描けたよ」という言葉は、なかなか言えない言葉です。
でもこんなエピソードを知ると心が暖かくなり、少しは元気が出るのも確かですね。
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