昨日のゼミの授業は、サブゼミと言って、教授は出席せず、生徒だけの授業です。
テーマも生徒が自由に選んで発表するものです。
2つ発表がありましたが、ひとつがアドラー心理学に関するもので、興味深かったので、紹介してみたいと思います。
おととし発売されて、ベストセラーになった「嫌われる勇気」岸見一郎著がベースになっています。
「人は変われて誰しも幸福になれる」の心理学だそうです。
それまでの有名な心理学、フロイトやユングは、過去の事実が現在の自分にどう影響を与えているかを分析するものですが、アドラー心理学は、未来志向的な人間理解と援助のための心理学です。
1 人間にとって過去など関係ないというものです。
原因があって、結果を生むという原因論を否定しています。
何だか、気持ちいいですね。
過去のトラウマを断固否定してくれるのですから。
2 つまり過去にどのような出来事があっても、本人がどのような意味づけをするかで、現在のあり方が異なるというものです。
今を生きる自分が、結果に与える意味によって、その人の行き方は決定される、わけです。
↓
ライフスタイル(人生における思考や行動の傾向)は、自分自身で選択する。
例)今、不幸だと思っているあなたは、自分の手で不幸を選択したのだ。
4 あなたが変わらないのは「勇気」が足りないから
↓
勇気づけ(今の自分を受け入れて、前に踏み出す勇気が必要)
例)あなたに足りないのは、幸せになる勇気だ。
発表では、アドラー心理学の一部が紹介されました。
ほかにももっと内容があるようです。
ずっと聞いてくると、何か自己啓発本によくある考え方だと思えますね。
つまり自分自身が変わらないと何も変わらない、です。
発表者は、自己啓発本の源流だといっていました。
こんな考え方があると思うと少しは、元気になりますね。
実際に自分に勇気づけできるか、どうかは別として。