そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

孤独死は本当に不幸か?

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ネットや新聞に孤独死の記事が載っていることがあります。

その際の多くの記事のニュアンスは、孤独死は、不幸なことだというものです。

こんな孤独死は、以前はなかったし、現代社会に特有の問題という取り上げ方が多いような気がします。

ただ、冷静になって考えてみれば、人は亡くなる時は、ほとんどの場合、ひとりだし、テレビドラマで見るような子供や孫たちに囲まれて、病院のベッドで亡くなるというのは、例外的なものでしょう。

こんな記事を読みました。

 

www.msn.com

年齢を重ねたら子供に面倒を見てもらえるだろう、定年退職しても自宅では妻と一緒だから安心だろう、町内会や通院先で新たな友人ができたから寂しくないだろう──長い人生を生き抜くうえで、「共に過ごす人」が大切だと考えている人は少なくない。

 

人生においては、人との関わり合いがあることが、大事だという考え方がありました。

だが、そんな考え方も高齢化した社会では、返って不幸のもとになっているケースが多いとこの記事では、指摘しています。

 

かつてのように人生50歳だったころは、老後が短かったので、高齢者が負担ではなかったのですが、いまは、残された家族の不安要素になっていると言います。

 

「単身の高齢者がひとりで亡くなる孤独死、無縁死が注目されていますが、果たしてこれは不幸な死に方でしょうか? そもそも、ほとんどの人が死ぬ時はひとりです。病院で亡くなるにしても、夜中に容態が悪化すれば、看護師にも気づかれないことがある。
 死んだ後は、意識がなくなるのですから、ひとりで寂しいと感じることもありません。核家族が増え、単身世帯が増えています。家族の構成員が減る以上、自分の晩年に誰かを頼らずに死んでいくことを考えなくてはなりません」

 

そんな中、宗教学者島田裕巳氏は、家族や友人に囲まれて、穏やかに息を引き取るような「理想」を捨て去ることが大切だと、説いています。

それは単身の高齢者が増えている日本社会の現実があります。

 

家族に囲まれて亡くなることが、理想の姿だと思い込んできたのも事実です。

テレビドラマなどの臨終のシーンは、みなこういう形が多いので、その影響があるかしれません。

ですが、現在では単身者も増えているし、いつまでもそういった理想化された家族観では、やっていけないのは、確かですね。

 

そしがやは、自分の場合を考えてみると妻の方が年齢も若いので、たぶん妻に見守られて死ぬような気がしていますが、こればかりはどうなるか、わかりません。

妻が先に亡くなり、自分は、ひとり暮らしのあと、ひとりで部屋の中で孤独死していて、かなり時間が経って、発見されることもあるかもしれません。

 

ただ、島田氏が述べているように死んだときは、意識はないのですから、孤独死したからといってもそんなに不幸だとも思いません。

なんだかんだ言って、死んでしまえば同じかな、という気がしています。

ただ、孤独死の場合は、あとの処理とかで、他人に迷惑をかけてしまうのが、申し訳ない気はしますが。

 

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