芸能人で投資をしているというと何人か思い浮かびますが、個別株や不動産で投資している印象があります。
インデックス投資ではありません。
芸能人だと忙しいと思われているので、企業分析をしたり、普段から値段をチェックしていないといけない個別株や手のかかりそうに見える不動産投資をするというのは、大変そうです。
一方、最近読んだニュースでは、外国人の芸人がいずれもインデックス投資をしているという記事がありました。
二人ともアメリカ人の芸人ですが、日本人の芸能人とは、ちょっと異なった投資哲学を持っているように感じました。
パックン:僕の投資スタイルを一言で表すなら、めっちゃ保守的! 個別株もいくつか保有していますが、9割はファンド(投資信託)です。本業や家族との時間を大事にしたいから、毎日株価をチェックしたいとは思いません。ただ、昔は自分のことを賢いと思っていたので、いろいろな銘柄をしっかり調べて、投資していたこともあります。
この記事で取り上げられているのは、パックンこと、パトリック・ハーランさんです。
ハーバード大卒のお笑い芸人として、日本でブレイクして、現在では、大学講師やコメンテーターなどマルチに活躍しています。
自分の投資スタイルについて尋ねられて、上記のように答えています。
パックン:はい、勝負するような投資はしないと決めただけ。僕の本業はお笑い芸人です。毎日企業情報を調べるよりは、お笑い番組やライブを見て、刺激を受けて、自分のネタを書いた方がいいんじゃないかと思ったんですね。だって世の中には、ビジネススクールでちゃんと経済学を学んで、日経新聞を隅々まで読んでいる人がいるでしょ? 僕はその人たちに勝てる自信はないです。だけど、投資のメリットは理解しているから、老後の資産形成のために、世界の長期的なトレンドを踏まえた投資をしています。
そんなパックンも当初は、個別株式投資をしていましたが、インターネットバブルの崩壊で大火傷してからは、現在の投資信託へ投資するようになったといいます。
それもこのインタービューの後半で、インデックスファンドだと述べています。
確かに自分の本分がお笑い芸人なので、本業の方にエネルギーを費やした方がいいと彼の考え方は、堅実です。
ETFと言われる投資商品(株価などの指数に連動して運用される上場投資信託)だけです。「ドル・コスト平均法」で、毎月同じ額を振り込む。ただそれだけなんですけどね。売買手数料が無料で、口座管理手数料も安いのをずっと買っています。
この記事は、お笑い芸人とIT企業役員という二つの顔を持つ厚切りジェイソンさんのものです。
投資スタイルを聞かれ、上記のように答えています。
20代前半から投資してきていますが、ずっとこの投資スタイルを守っているとのこと。パックンとは異なって、ETFですが、これもインデックス投資ですね。
長期で持って、一生売るつもりはない。もし必要になったら売ることはできるけど、僕はお金を使うために投資をしているわけではありません。だから暴落しても売らない。今回も新型コロナウイルスの影響ですごい暴落して、その時に僕が売っていたらとんでもない損害だった。でも、そのまま持っていれば、数年かかったとしても、いつかは元に戻るでしょう。長期間続けていけば、下がることはないと思いますよ。
投資方針については、こんな風に答えています。
短期的な利益を狙っていないことがわかります。
これって、二人の芸人に共通する考え方でしょう。
それにしても二人のアメリカ出身の芸人がいずれもインデックス投資というのは、長期の資産形成を狙っていることからすると当然のような気がします。
日本でもインデックス投資をする人が増えていますが、アメリカは、日本以上にインデックス投資が一般化しているということでしょうね。
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