時々、ちょっと信じられないような記事を目にすることがあります。
今回の記事は、母娘の餓死したというものです。
大阪市港区のマンション一室で今月11日、女性2人の遺体が見つかり、司法解剖の結果、いずれも餓死したとみられることが15日、大阪府警港署への取材で分かった。1人は、住人で職業不詳の女性(42)と判明。もう1人は60代の母親とみられ、同署は身元の特定を進めるとともに2人が死亡した経緯などを調べている。
この令和の世の中で餓死という言葉には、かなり違和感があります。
豊かだと言われている日本で餓死というのですから。
同署によると、この部屋は母娘の2人暮らしだったとみられる。職業不詳の女性の死因は低栄養症による心機能不全、もう1人の死因は飢餓による低栄養症で体重は約30キロだった。いずれも死後数カ月程度が経過していた。
この記事からすると二人とも特に病気を持っていたようではないようです。
いずれも低栄養症によるものとのこと。
それにしても死後数か月も発見されなかったということは、二人とも仕事をしていなかったということでしょうか。
仕事をしていれば、出勤してこないのを不思議に思った職場の人間からの連絡でもっと早く見つかっていたかもしれません。
仕事をしていないとすれば、それにどうやって生活費を得ていたのか、気になるところです。
この記事では、その辺には、触れていません。
それに行政の関与もなかったようです。
もし生活に困っていたら、生活保護を受けるとかの手もあったはずです。
近くに住む女性(73)は「あいさつをするくらいの関係だったが、生活に困っている様子は見受けられなかった」と振り返る。
この女性によると、2人は少なくとも十数年前からこのマンションで暮らしていたが、近隣住民と関わりを持つことはほとんどなかった。最後に見かけたのは今夏で、食料品を持って笑顔で帰宅していたという。
近くに住む人からは、生活に困っている様子はなかったとの証言がありました。
ですが、発見されたときは、冷蔵庫の中には、食べ物は、何も残っていませんでした。
こう見てくると近所との接点もなく、行政との関わりもなく、亡くなったようです。
この記事だけでは、わからないことも多いのですが、元公務員として残念なのは、行政にアプローチする方法さえ知っていれば、助かっていたような気がします。
またそういうことを教えてくれる近所の友人もいなかったようです。
これからの高齢化社会においては、行政との付き合い方を知っていることも大事だと思いましたね。
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