12月14日にトヨタが、第1回AA型種類株式(以下、AA株)を取得及び当該取得を条件としてAA株の全部を消却することを決定したというニュースが流れました。
そしがやは、AA株が今年の5月に満期を迎えてもずっと持ち続けて、年率2.5%の利回りを受け取ろうと考えていたので、ちょっと意外な報道でした。
確かにトヨタ側からすると毎年2.5%の利子を払うのは、負担が大きいのかもしれせん。
ただ5年前は、AA株保有者を「中長期的な企業価値向上を目指し、その成長に共鳴する中長期保有を前提とする重要なパートナー」と位置付けていたのに、かなり残念な結果になってしまいました。
5年では、さすがに中長期とは言えないでしょう。
そしがやも所有株数は100株ですが、この5年前の言葉のように中長期保有者になろうと思っていたのです。
そんなニュースが流れたあと、トヨタから連絡の郵便が来ていました。
今後の選択についての案内です。
1 野村証券に譲渡する
2 三菱UFJ信託銀行経由でトヨタに譲渡する
3 トヨタによる取得を待つ
換金する場合は、上記の3通りの選択肢がありました。
トヨタの案内によるとこの3通りの選択で大きく異なってくるのは、課税の扱いです。
1は、譲渡益課税になりますが、2と3は、みなし配当課税になります。
その場合は、1よりも課税額が多くなります。
無論、確定申告をすれば、戻ってくることが多いのでしょうが、これは、個々の事情によって異なります。
そういうわけで、個人投資家としては、1の選択がベストでしょう。
案内では、普通株に転換するという選択も説明されていましたが、AA株の購入価格を大きく下回る現状の株価を考えると実質的には、その選択はあり得ません。
こんな形でAA株は、終焉を迎えそうですが、個人投資家としては、AA株を長く保有することで、トヨタを応援しようと考えていたので、こんな結果になってしまったのが、残念ですね。
それにトヨタに続いて、このような株式を発行する会社が現れなかったのは、予想外でした。
投資家からすれば、非常に魅力的な投資先だったので、なおさらです。
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