普段は、ドラマは、ほとんど見ないのですが、「半沢直樹」は、楽しみにしていました。
先週の日曜日から始まり、第2話まで放映済みです。
第1シーズンから7年経って、やっと戻ってきたという感じです。
第2話まで見た感想は、期待していた通り、「面白い」の一言です。
その魅力について3つの視点で述べたいと思います。
1 ヒールキャラが魅力的だ
第1話の時は、香川照之演ずる大和田常務が憎々しいほどのヒールキャラで、存在感がありました。
今回は、市川猿之助演ずる東京中央銀行証券営業部の伊佐山部長が一番のヒールキャラです。
ちょっと実際の銀行には、いないんじゃないかと思うくらいの、怒鳴りまくる、やくざのようなキャラで、そのかなり暑苦しい演技とともに際立っています。
ほかには、半沢を裏切って、東京セントラル証券から東京中央銀行に戻った、諸田や三木といった小悪党たちが面白いです。
また古田新太演ずる副頭取の三笠もいまのところ、伊佐山ほど目立ってはいませんが、これからは、ちょっとどんな悪役ぶりを見せるか期待できそうです。
やはりこのような勧善懲悪型のドラマでは、ヒール役が悪いなりに個性が強くないと主人公の半沢の活躍が目立ちません。
伊佐山部長は、前回の大和田常務以上にヒールとして活躍してほしいです。
ただ前回とは、違って、大阪の浅野支店長のような一見知性的でインテリ風のヒールがいないのが、ちょっと残念ですね。
2 ストーリー展開が早い
第1話と第2話を視聴しました。
展開が早いですね。
第2話では、東京中央銀行から突然奪われた買収案件の奪い返しに成功し、半沢たちは、IT企業の電脳雑技集団とのSPIRALをめぐるアドバイザー契約に成功します。
2話でそこまで進んでしまうのかというくらいのスピードです。
もっとゆっくり展開してもいいくらいでした。
普通のドラマだと第3話か第4話でやっと終わるところでしょう。
でも、このスピード感が心地いいですね。
その間には、ハラハラドキドキがあり、面白かったです。
中でも一度裏切った三木が半沢側につき、伊佐山部長の机から買収の秘密書類を奪うシーンでは、ドキッとしてしまいました。
そこを運悪く、諸田に見つかってしまい、もうダメかと書類を見せたところ、同じ色と形の「備品台帳」だったのには、三木ってこんなに有能だったのか、と驚くくらいでしたね。
3 何と言っても半沢がかっこいい
ドラマの一番の魅力は、主人公に尽きますが、やはり堺雅人演ずる半沢直樹は、かっこいいですね。
伊佐山のような憎々しい敵に対して、屈することなく、数々の危機を乗り越えて、戦っていく姿が素晴らしいです。
今回は、2でも触れた一度は、裏切った三木を過去のことは、忘れて、味方に取り込み、伊佐山部長の秘密書類を盗撮させることに成功するのは、半沢ならでの懐の広さでしょう。
部下の森山が三木のことを許せないと怒る気持ちは、視聴者としても充分にわかります。
それを抑えて、共通の敵の前には、一度は、間違いを犯した者をも許していくというは、半沢の魅力です。
そんな半沢の姿には、誰しもが共感できます。
またそんな半沢が家庭に戻れば、妻の上戸彩演ずる華と交わす何気ない会話は、テンションの高いこのドラマの中では、唯一のホッとする瞬間で少し癒されますね。
以上の3つの視点で半沢直樹の魅力を述べてきました。
ほかにもいくつかあります。
個人的に今回のドラマで一番、気になっているのは、大和田元常務がこれからどういう動きをするかです。
第1シーズンでは、半沢に土下座までさせられます。
平の取締役に降格になり、部下だと思っていた伊佐山は、副頭取派へと乗り換えてしまいます。
そんな中、孤立感を深めて、半沢を味方につけようとしますが、断られてしまいます。今回のシーズンの原作になった「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」には、大和田は出てきませんが、これから彼がどういう動きをするか楽しみです。
それにしても大和田が半沢に会った時に「お・し・ま・いDEATH!」と英語の『th』の発音で少し舌を出し、親指を立てた右手で首を切るポーズをしながら言うのには、笑ってしまいました。
それにしても日曜日が待ち遠しいですね。
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