そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

東大卒タクシードライバーがみる「コロナで死んだ街」東京に残る希望

通っている大学院に東大の学部を出た学生がいます。

一度、会社に勤めたものの勉強したいと退職して、大学院に入ってきた20歳代後半の男性です。

人当たりのいい人で、大学が閉鎖される前は、学内で会えば、よく会話を交わす仲でした。

今年から博士課程に入ったので、大学の教員などの研究職を目指すのかもしれません。

ただ世間では、ポスドク問題と言われ、博士課程へ行っても研究職への就職は、困難なので、正直、彼の将来は、厳しそうです。

そんな東大卒で大学院に行ったタクシードライバーの記事を読みました。

 

www.msn.com

 

東京大学文科Ⅱ類(経済学系)に入学し、どうも面白くないと思い文学部倫理学専攻へと移った。その後、凶悪なまでの就職氷河期の中、新聞社からIT系の企業まで何社も面接に行ったのだが、一つも受からなかった。

 

東大の学部を出たものの、就職氷河期のせいか就職できなかったとのことです。

 

行くところがないので大学院に進学した。東京大学の農学系で、アワビ類の行動生態の比較というテーマで博士課程2年まで研究をした。

 

そんなわけで大学院へ進みました。

これってよくあるケースですね。

現在、大学院にいる学生でも就職が決まらず、大学院へ進学したという人がいます。

 

専攻内で最も優秀な成績をおさめたので奨学金が返還免除になったことから、決して落ちこぼれていたわけではないのだが、次に立ちはだかったのがポスドク問題であった。

大学院を出た後のポストも熾烈な椅子取りゲームになっていたのだ。震災などの影響で研究プランが狂った影響もあり、とても研究業界で生きていける気がしなかった。

 

大学院でもそれなりに実績を残していたようですが、ポスドク問題が立ちはだかりました。

それでフリーライターになります。

本も出しました。

ですが、40歳を超えるとライターの仕事量も減ってきます。

そんなわけでタクシードライバーになりました。

 

仕事としてのタクシードライバーの特徴は、都市部での勤務であれば高収入が期待できることと、かなり時間の自由がきくこと。そして、同僚や上司と話す時間は非常に短く、個人の裁量で仕事をすることが出来る。

また、運転中も脳は自由に動かすことが出来るので、物書きにとっては最高の思索の時間が取れる。町並みやお客さまから常に刺激を受け続けるので、アイデアが泉のように湧き出てくるのだ。

 

タクシードライバーのメリットが述べられています。

ライターという仕事にもいい影響を与えるようです。

難点としては、腰痛になりやすいとのこと。

 

そんな時に今回のコロナ禍です。

一時期は、東京の主要な繁華街は、ゴーストタウンのようだったそうです。

そのころには、タクシードライバーもダメではないかと退職する人も出たといいます。

このごろは、以前よりは、客は少しづつ戻っているもののもとになるには、だいぶ時間がかかるのではないかと筆者は、述べています。

 

例えば、後部座席に最近興味のある話題として「北極海航路」「Jリーグのアジアプロモーション」「不動産投資」「つけ麺」などを見えるところに貼っておく。それを見てお客様が興味を持った時は、その話題について聞くことが出来るのだ。

 

そんなタクシー業界にとっては、厳しい中でも、筆者は、ポジティブです。

タクシーの中で、お客との会話を楽しむための工夫をしています。

確かにタクシードライバーが興味を持つことが分かれば、会話が弾み、お互いに情報交換ができる場合もありますね。

 

タクシーは生身の人間と閉じた空間で接する乗り物である。タクシーが移動だけではなく、エンターテインメントや情報蒐集の空間になれたら、そこに新しい需要が生まれるはずだ。それは、タクシー空間に限らない。コロナ自粛で疲れた街には、新たな渇きと需要がビジネスチャンスとして眠っている。

 

タクシーが単なる移動手段だけでなくて、エンタメや情報交換の空間になるという可能性を強調しています。

ちょっとこれは、今までのタクシードライバーにはない視点です。

次は、具体的にライターの仕事に生きたお客とのやり取りの例を取り上げてほしいですね。

 

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