スポーツ選手というと現役の時は、華やかでも引退してからの第2の人生がかならずしも恵まれていないイメージがあります。
野球の場合で言うと、現役が長い選手でも40歳代では、現役を引退しなければなりません。
無論、40歳代までプレイできるのは、まれで、多くは、20歳代30歳代で引退を余儀なくされます。
その後は、監督やコーチとして残れる人は本当に例外で、今まで経験したことのない業界での仕事で苦労をする場合がほとんどのようです。
普通の業界だと40歳代というのは、一番仕事の出来る年齢にもかかわらずです。
そんな中、イチローが引退を表明しましたが、その引退後のプランを礼賛する記事を読みました。
21日のアスレチックス戦後に現役引退を表明したマリナーズのイチロー外野手。日米通算4367本の安打を積み重ねてきた稀代の安打製造機は日本で9年、アメリカで19年、計28年間の華麗なキャリアに終止符を打ったが、米経済誌は引退後も巨額の収入を手にできるこれまでの契約内容に注目。「引退後の人生を豊かにする先見の明があった」と絶賛している。
これは、アメリカの経済誌のフォーブスが現役中に残した実績ではなく、引退後のイチローの契約内容に注目した記事です。
イチローは5年9000万ドル(約99億円)の大型契約を結んだが、毎年500万ドル(約5億5000万円)分が後払いに設定されているという。総額2500万ドル(約27億5000万円)に、5.5パーセントという利子を乗せた金額をマリナーズに預けている状況で、受け取りは引退翌年の来年1月からスタートする、と記事では報じている。
記事では2007年7月にマリナーズと結んだ3度目の契約について詳細に触れています。
引退してから、毎年約5億5000万円が5.5%という利子付きで支払われるようです。
多くのサラリーマンにとっての生涯賃金をはるかに超える金額が毎年入るのですからびっくりです。
それにアメリカの大リーグは、年金も出るはずです。
フォーブスがこの記事でイチローを称賛しているということは、今までは、アメリカでもほとんどプレヤーは、このような契約をしてこなかったということでしょうか。
この記事でも、「米メジャースポーツなど世界的なアスリートの中には現役時代にメガディールを手にしながら、引退後に自己破産するなど身を持ち崩す残念なケースもある」と述べています。
確かに、有名選手のこの手の引退後の悲惨なニュースは、よく目にします。
背番号51には引退後も経済的に豊かな日々が待っている。フィールド外でも輝く天才打者の「先見の明」に、経済誌「フォーブス」も脱帽している。
最後に記事は、こう締めくくっています。
天才打者のイチローは、現役中だけでなく、引退後の人生設計も天才的ということでしょうね。
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