数日前に以前通っていた大学の図書館へ行きました。
途中で袴姿の女性がやけに多いと思ったら、その大学の卒業式でした。
大学のキャンパスの正門前で卒業式の順番を待っている女子学生は、ほぼ9割がた袴姿でした。
学部ごとに卒業式を行うために待っているのでした。
それに驚いたのは、父母を同伴している学生が多いこと。
これもビックリでした。
そしがやが大学を卒業したのは、70年代の後半でしたが、卒業式に袴姿の女子学生は、皆無でした。
当時の女子学生というとスーツ姿が多かったです。
まれに振袖姿の女性がいたような気もします。
それに父母が参加していたという記憶はありません。
そんなわけでいつから袴姿が卒業式の定番になったのかを調べてみたら、あの映画がもとだということが分かりました。
きっかけは南野陽子さんなんです。1987年に南野陽子さん主演の『はいからさんが通る※』の実写映画が公開されて、主題歌も大ヒットしたんですが……歌番組などで南野さんが袴を颯爽と着ていたんです。その翌年、とある大学の卒業式に3、4人がはいからさん風の袴姿で出席したそうです。さらに翌年には200人くらい着ていて、そこから全国に広まったと聞いています。
南野陽子さんだったんですね。
その翌年から「とある大学」の卒業式で数名の女子学生が袴を着用したようです。
ネットでその「とある大学」がどこかも調べようとしましたが、それはわかりませんでした。
それにしても映画の影響は大きいですね。
ウィキペディアにも同じような記載があったので、これは間違いないでしょう。
その後、90年代後半には「卒業式で袴」が定着したみたいです。私は当時も貸衣装屋で働いていましたが、その頃は貸衣装といえば結婚式か成人式くらいで。そこに袴レンタルが加わって、関西で本格的に展示会などが行なわれるようになったのは2001年、2002年頃ではないかと思います。今では卒業式に出席される9割近くの方が袴なんじゃないでしょうか。
90年代後半には、定着したようです。
今では、女子学生は、卒業式には、袴ではないとちょっと恥ずかしいくらいでしょうか。
とはいえ、大学によっては、女子学生でも袴ではなくて、黒い帽子にガウン姿の大学もあるようです。
佳子様の卒業式の記事に載っていた写真は、アメリカなどの大学で見かける黒のガウン姿でした。
この姿もいいですね。
そしがやは、70年代に普通にスーツ姿で卒業式を経験しましたが、こんなガウン姿がアメリカの大学のようで実を言うとちょっとうらやましくも思っていました。
ですが、そのころは、昨今の卒業式で女子学生がこんなにもみな袴を着るとは、想像もできませんでしたね。
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