ターザンというと子供のころ、テレビで見た記憶があります。
50年近く前だから白黒で上半身裸でジャングルの中で、ア~ア~と叫びながら、枝から枝へと飛び移るシーンを思い出します。
どんなストーリーだったかは、よく覚えていませんが、チンパンジーといっしょにいたシーンが記憶にあります。
そんなターザンですが、他のスーパーマンやバットマンといったアメリカのヒーローたちが何度も映画化されているのに、ここ最近は、ずっと映画化されてきませんでした。
久しぶりにターザンを見たくて、映画館へ行きました。
ストーリーは、アフリカから本国のイギリスに帰ったターザンが、妻を助けに生まれ育ったアフリカのコンゴに戻ります。
ベルギー領のコンゴでは、ベルギー国王レオポルド2世の部下による過酷な支配が続いているというものです。
その部下たちとの闘いが繰り広げられます。
エンターテインメントとしては、お約束の見事な上半身裸を見ることができるし、枝から枝へ飛び移ったり、兄弟のように育ったゴリラと戦うシーンなどもあり、楽しめます。
ですが、一番、興味深かったのは、ターザンが英国貴族だったという設定です。
テレビを見ているころは、気が付きませんでした。
いろいろなヒーローは、もとは身分の高い貴族だったり、お金持ちだったという設定は、昔からよくあるものです。
例えば、バットマンやアイアンマンは、本当は、大富豪です。
ヒーローの素顔が身分が高かったり、お金持ちというのは、何か大衆にアピールするものがあるようです。
自分は、今はこんな貧しい立場だが、本当は、王侯貴族や大金持ちという出自は、大衆の夢を象徴しているのかもしれません。
それにしてもゴリラと会話ができたり、動物たちの協力を求めて、敵を打ち破るというのは、ちょっとありえないものですが、娯楽作品としては、結構楽しめるものでした。
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