大学で受講している授業に自分たちの死について考えるものがあります。
今までは、尊厳死と安楽死とか、ホスピスと終末期医療とかの講義がありました。
先日は、お葬式の話でした。
日本では、高齢化が進んできて、2013年では男性の場合80歳以上で亡くなるケースが、48.2%になり、女性の場合は、もっと高くて、71.5%になったそうです。
2000年の男性33.4%、女性56.3%という数字に比べてもここ13年間で死亡者の年齢がかなり上がったことになります。
その結果何が起きたかというと、近所付き合いのあまりない東京では、全体の3分の1の人たちが葬儀をしないそうです。
つまり亡くなった人も高齢者で、参列する親族や友人も少なくなっているので、それに遺族も高齢化している場合も多いからのようです。
ましてや、遺族が60歳を超えていると遺族の勤め先の人の出席もないし、世間体を気にすることもないので、やらないケースが多いとのことです。
ですから事務的に役所に死亡届を提出して、遺体を火葬するだけのケースが増えているという話がありました。
今までは、やっていた通夜や告別式などもしないようです。
また孤独死が増えていて、亡くなっても親族がいなかったり、いても音信がなかったりのケースが多いので、葬儀ができない場合もあるようです。
先生の話だと葬儀には、以下の4つの意味があるとのことです。
1 亡くなった人を社会に対して告知すること。
戸籍法では、死亡した事実を知った日から7日以内に届けなければならない。
2 遺体を衛生的に処理すること
3 霊の処理
4 遺された人たちの悲しみを慰める効果
ですが、高齢化という時代の中で、人が亡くなっても、1と2だけしかしないことが多くなったと述べていました。
先生は、葬儀をしてもらいたい場合は、若くして死んだ方が、遺族もまだ若いし、友人たちも生きているので、盛大な葬儀をしてもらえるという話をしていました。
笑い話として、聞いていましたが、もう現実には笑い話にはならなくなっているような気がしましたね。
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