そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

元お役人"おにぎり35個万引男"の転落人生

そしがやは、公務員だったので、ネット上の公務員がらみの記事は、まず読んでいます。
こんな記事がありました。

 

www.msn.com

 

▼「仕事も金もないので、やむなく万引をしました」
こうした小さな事件の中でも強く印象に残っているのが、数年前に東京地検で傍聴した“おにぎり35個万引事件”である。早朝のコンビニで、店にあるおにぎりをありったけカゴに入れ、そのまま店を出ていこうとして捕まった被告人は43歳無職の男。逮捕時の所持金は147円だった。

 

この記事を書いているのは、北尾トロという、法廷を傍聴して記事を書いている人です。

本も出していて、読んだことがあります。

 

さて、この記事に出てくる、おにぎりを35個万引きした43歳の男は、元公務員でした。
この男性は、3つの大学を卒業して、手話通訳の能力もあったとのことです。

勤務態度も真面目でやる気もあったようです。

ですが、なんでこのように転落してしまったのでしょうか。

 

なぜ被告人は安定した公務員の生活から、窃盗で捕まる路上生活者へと転落したのか。そこには、理想と現実のギャップで苦しみ抜いた経緯があった。

被告人が役所で担当していたのは障害者福祉だったが、そこは路上生活者など社会的弱者を食い物にして儲けようとする、法律の穴を狙ったタチの悪い連中が集まる場所でもある。

その一方で、まっとうに生きていても経済的に恵まれず、やむなく生活保護を受けたいと申し出る人が、なんらかの理由で拒まれてしまうこともしょっちゅうだ。いくら個人的に力になりたいと思っても、どうにもならないことが起きる。高い理想を抱き、人の役に立ちたくて公務員になったのに、現実との間には大きなギャップがあり、そのことが被告人を苦しめる結果になった。

 

この男性を苦しめたのは、理想と現実とのギャップだったようです。

それに苦しみました。

そこで公務員をやめ、フりーの手話通訳者になりましたが、ここでも理想と現実とのギャップに悩まされることになります。

顧客がほとんど暴力団関係者だったというのです。

ろうあ者から金を巻き上げる手助けをすることになってしまったようです。

 

この記事を読むとこの男性は、ちょっと思い込みが強いようにも思えました。

公務員になったからと行って、理想通りには行かないことは、現実の社会を見ればわかることでしょう。

少しでもマシな社会になる手助けができればいい程度の発想ができなかったのかと考えてしまいます。


ですが、こんな男性に対しては、裁判所も温かいようです。

手話通訳の仕事を見つけたいという男性の前向きな言葉に対して、裁判長は、こんな言葉を掛けています。

 

「あなたは絶対に、いいですか、絶対に、2度と罪を犯してはなりませんよ。あなたはたくさん学び、社会のために働いてきました。いったん挫折し、法を犯してしまったけれど、まだ十分、人生を立て直せるはずです。わかりましたね」

 

この男性が手話通訳として、社会のために仕事をしていることをそしがやも願っています。

 

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