そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

池袋や大塚で“大量供給”されたワンルーム投資の残酷な“末路”

 

暑くなってきたので、午後の散歩がちょっと辛くなっていますが、これまでの習慣なので、続けています。

もう少ししたら、夜になってから散歩しようと思っています。

 

そんな散歩ですが、数日前にいつもの川の遊歩道からちょっと横道に入ってみたら、比較的低層の5階建てのマンションが目に入りました。

多分、建てられてから30年ほど経ったようですが、1階の自転車置き場には、数台の自転車の姿が見えました。

エントランスを覗くと管理人はいないマンションのようであまり管理がいいようには見えません。

大量のチラシが入ったままの郵便受けも見受けられました。

単身者向けのワンルームマンションのようです。

中に入ってみていないので、実際はどうだか分かりませんが、その「荒れ具合」からは単身者しか住んでいないような雰囲気でした。

しばらく歩いていくともう一か所同じような低層のワンルームマンションがありました。

そこもやはり30年くらいは経っていそうでした。

 

ワンルームマンションというと勤めているころ、よく職場に勧誘の電話がかかってきたことを思い出します。

かなり強引なものでした。

そしがやは、株式投資をしていたし、不動産投資は、知識もなく、面倒くさそうで、手を出すことはありませんでしたが、多分、同僚でもワンルームマンション投資をした人もいたと思います。

そんなワンルーム投資が今どうなっているかの記事を読みました。

 

news.yahoo.co.jp

節税目的の不動産投資というと、タワマン投資に代表されるような相続税対策がよく話題になるが、収入が高い層には、不動産を購入することで所得税を節税しようというニーズがある。日本は所得税率の累進性が高いため、一定以上の所得になると稼ぐ割には実入りが少ないという不満が出る。これを不動産投資することで見かけ上の赤字所得をこしらえて、所得を下げ、結果的に節税しようというものである。

 

公務員時代に掛かってきたワンルームを勧める不動産屋の電話も節税を強調していました。

無論、セールストークだと思い、すぐに切りましたが、そんなワンルームは、今はどうなっているでしょうか。

 

都内では豊島区の池袋や大塚などで、こうした節税ニーズをとらまえたワンルームマンションが平成バブル期などに大量供給されている。当時のワンルームの企画は部屋も5坪から6坪程度と狭く、水回りであるバス、トイレ、洗面が一室に詰まった3点ユニットバス。

 ところがその後こうした狭小ワンルームは行政から認められなくなり、その後に建設されるワンルームマンションは部屋も広くなり、トイレとバスが分離するタイプがあたりまえになる。棟数が増えるにしたがってテナントの審美眼も磨かれ、平成初期のワンルームマンションは、賃貸マーケットでの競合で負けるようになる。

 

平成バブル期に建てられたワンルームは、今では狭すぎて、それ以降のワンルームとの競争に勝てなくなったと述べています。

散歩の途中で見つけたマンションも築30年ほどですから、バブル期のものでしょう。

そんな状況なので、バブル期のワンルームは、運用損を被り、また売るにしても市場評価が低く、売れないようです。

そんなわけでワンルームマンションが全国に多数滞留しているといいます。

つまり売却もできないまま放置状態にあるとのこと。

つまり節税どころの騒ぎではないということです。

 

散歩の途中で遭遇したマンションのオーナーが実際どういう人か分かりませんが、意外とこの記事の言う平成バブル期に節税用に購入したサラリーマンの所有かもしれません。

もしそしがやが勧誘の電話に誘われて、ワンルームを購入していたら、今はどうなっていたかと想像するとちょっと怖いですね。