そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

GPIF20年度、黒字最大37兆円 コロナ対策で株価上昇

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リタイアして、年金暮らしになってから6年経ちますが、公的年金の運用には、関心を持っています。

メディアでは、このままでは少子化によって、年金は、破綻するとか言われることもあるので、年金の運用には注視しています。

そんな中、20年度の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用実績が発表されました。

www.nikkei.com

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2020年度の運用実績を発表した。37兆7986億円の黒字で、黒字幅は最大だった。年度の運用成績が黒字になるのは2年ぶり。新型コロナウイルスを受けた主要国の経済対策で大規模な財政支出や金融緩和が続き国内外の株価が大幅に上昇した。収益率も25.15%で過去最高だった。

 

この記事によるとGPIFの運用実績は、過去最大の37兆7986億円の黒字だったというものです。

コロナ渦で経済の状況が悪いので、こんなにも黒字になったのが意外でしたが、主要国の大規模の財政支出が株価の上昇に寄与したとのことです。

なお、以下のGPIFの2020年度業務概況書には、詳細が載っています。

https://www.gpif.go.jp/operation/2020_4Q_0702_jp.pdf

 

こういう記事を見るとひとまずは、年金は、安心という気になりました。

それにしても今回の黒字の記事は、メディアでは、あまり大きなニュースになりませんでした。

過去においては、赤字の時には、大騒ぎとなり、大きなニュースになったのとは対照的です。

思い出すのは、2014年に国内株式の割合をそれまでの12%から25%に変え、その結果として、その当時の株式が軟調だったこともあり、2015年度には、5兆円もの赤字を出したことです。

その時は、国会で野党からGPIFがだいぶ叩かれました。

ただ年金の運用は、1年単位の短期投資ではなく長期運用を心掛けているので、単年度では損失を出したりするということはあります。

これは、株式投資をやっている以上は、避けられません。

野党の批判は、的外れだったと言わざるを得ません。

 

GPIFの運用は、過去20年間で年率で3.61%の運用利回りを出していて、累積の黒字額は、95.3兆円です。

これは、運用としては、そんなに悪くない数字だと思います。

資産構成割合(ポートフォリオ)は、国内と外国の株式、債券それぞれ25%です。

これも人によっては、株式が少ないので、保守的だと考える人もいるかもしれませんが、年金と運用は、収益性だけでなく、安全性もを考慮しなければならないので、そしがやとしては妥当なものだと思います。

 

個人的には、今回のGPIFの運用実績がメディアでも大きく取り上げられて欲しかったです。

赤字の時だけ大きなニュースになるのは、国民に不安をあおるだけの様にしか思えないからです。

黒字の時もメディアから注目されて、年金の将来について国民が冷静に判断するきっかけになってほしかったと思っています。

 

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