人もうらやむような学歴をもっていてもあえて非正規を選んだ人はいるようです。
慶應大学を卒業後、一度は総合職として大手企業へ入社した斉藤さんは、それまでの立場を手放し、2年で退社しています。
斎藤さんは、25歳の女性ですが、大手企業に入社したものの、毎日残業で家に帰るとだいたい21時~22時。疲れ果てて、コンビニで買ったご飯を食べて、お風呂に入ったらあとは寝るだけといった生活が続きました。
土日も次の週のタスクや取引先からの連絡を気にして、だんだん外に出るのも億劫になってきてしまい、ひどいと1日中寝て終わってしまうという自分の時間がまったく持てなくなってしまいました。
いくら大企業でも「私はこの仕事でキャリアを積んでいけるのだろうか?」と考えるようになりました。
そんな状況の中、組織に対して後ろ向きな考え方しかできなくなり、だんだんと体調も悪くなってきて、勤め続けることはできない状態となってしまい、退職を決意したようです。
そんな娘を見て、母は理解してくれましたが、父からは「2年で耐えられないようなら、この先なにをやっても続けられない」と怒られたそうです。
結局、正社員の仕事を見つけるという条件で退職しましたが、いまはある有名企業の非正規雇用者として年収は200万円ほどで仕事をしています。
定時で帰れるので、副業としてSNSを始めて、こちらの方に夢中になって、最近では、売り上げもいまの仕事の収入を上回る月も出るくらい、上がってきました。
今は、SNSを本業にしたいと考えているという内容です。
そしがやの勤めていた役所だと入所する職員の約半分は、民間企業経験者でした。
辞めた時の様子を聞いてみるとこのこの記事の斎藤さんの悩みに近いものがありました。
当時は、SNSがなかったので、SNSの副業をするという選択肢はありませんでした。
一度やめてしまうとなかなか大手企業だと正社員になれないので、公務員試験を受験して、公務員になったという人がほとんどでした。
この斎藤さんの記事を読んでいて、今はSNSという選択肢も増えたので、いい時代になったと思います。
YOUTUBEをよく視聴しますが、彼女のような立場のYOUTUBERが結構います。
生き残っていくのは、厳しいですが、彼女の選択は間違っていないとも思えます。
不確実性の時代に「仕方なく非正規」ではなく「あえて非正規」を選んだ斉藤さんの将来は誰にもわかりません。父親と同じ年齢になったときに斉藤さんは笑っているでしょうか。
厳しい現実と向き合い、正しい知識を持って人生を歩むことが幸せへの足がかりとなるかもしれません。
この記事は、最後はこのように終わっていますが、この選択の結果が出るのはだいぶ先になりそうです。