60歳で定年で退職し、リタイア生活に入ったときに同じく退職する友人たちからよく言われたのは、「仕事をしないと飽きる」というものでした。
退職した多くの同僚たちは、再任用という形で仕事を続けました。
希望すれば、65歳まで働けるという制度です。
同僚たちは、経済的には困っていなくて、リタイアが可能にもかかわらず、です。
皆がよく言っていたのは、仕事をしていないと暇で退屈してしまうからというものでした。
同僚以外からもそういう話は、よく耳にしました。
ただ、そしがやは、勤めているときのストレスの多い生活をしたくなかったので、すっぱりと仕事を辞めました。
それで長年、行きたいと考えていた大学へ通い、その後は、修士に進み、今年の春に無事に卒業できました。
その6年間を振り返ってみると勤めているころの比べると自由な時間が多かったことは、間違いないです。
ですが、大学で学んでいたということもあり、そんな生活に退屈して、飽きるということはありませんでした。
リタイアして良かったと本当に思っています。
今年の4月からは、今まで在籍していた大学の別の専攻の科目履修生という制度を利用して、大学へ週1日通っています。
来年度、その専攻の修士課程に進むための受験勉強をしたいからです。
授業は週1日なので、前よりずっと暇です。
と言って、仕事をしたいという気持ちにはなりません。
年齢的にフルタイムの仕事は無理ということもありますが、仕事をしていたころのあのストレスの多い日々を思い出すと働くことにウンザリというのが正直な気持ちです。
元同僚でいまだに働いている男性がいます。
彼は、仕事をするのが本当に好きなようで、退職した役所の1年契約の非常勤職員ですが、土日も単発の仕事をしています。
いくつかの派遣会社と契約していて、仕事を楽しんでいるようです。
そしがやには、無理ですが、そんな彼は、楽しそうだし、日々、充実しているように見えます。
人によってさまざまの人生があります。
生涯現役で仕事をずっと続ける人、すっぱりとリタイアする人、それぞれでしょう。
そしがやの場合は、60歳で仕事を辞めましたが、その後の生活に飽きることはありませんでした。
たぶん、学ぶことは、ずっと続けていくつもりなので、これからもこのリタイア生活に飽きることはないような気がしています。
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