そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

学歴は“超えられない壁”なのか? 「年金すら払えない…」中卒女性が明かす苦難

先日、将棋の藤井聡太二冠が卒業をあと1か月にして、高校を中退したという記事を読みました。

最初、この記事を目にしたときは、あと1か月なら、卒業しておけば、いいのにと思いました。

ですが、本人は、将棋に集中したいということでこういう選択に至ったようです。

確か高校へ入学するときも進学するかどうかで悩んだという記事があったように記憶しています。

藤井二冠は、将棋ではかなりの実績を残しているので、この本人の決断を尊重してあげたいと感じました。

メディアの論調のそういうものが多いようです。

 

ですが、一般的には子供が高校へは行きたくないとか、中退したいと言ったら、反対するのが普通でしょう。

それは学歴によって生涯賃金が変わってくるし、中卒だとできる仕事が限られてくるからです。

そしがやの育った田舎町では、高校への進学率が50%でした。

昭和40年代の話です。

今思うにその進学率の低さは、育った町が経済的に貧しかったからです。

優秀な友達が高校へ進学できない例が結構ありました。

しかし令和の世になって、当時よりは、日本は、全体的には豊かになっています。

ですから、経済的な理由での進学を諦めることは、少なくなっていると思います。

 

news.yahoo.co.jp

 

「両親が勉学について厳しい人だった。父自身もいい学校に行っていたので『それ以外の人生なんて存在しない』みたいな感じで。『なんで100点じゃないんだ』という態度。成績が低いと自分自身を否定されたような気になってしまって、自分っていらない人間なんじゃないかって。『なんで学校に行けない? なんでうちの子は普通じゃないの?』 と母親に涙されて、不登校にもなれず、学校にも居場所がなく。一時期はペンを持つことすら怖くなっちゃうくらい、追いつめられた」

 

これは、現在無職で20歳の月光(げっこう)さんの経験です。

経済的には、豊かな家庭に育ったようです。

ですが、両親から精神的に追い詰められて、高校を中退してしまったというものです。

この記事を読むとそしがやが育った昭和40年代の田舎町に多かった経済的に貧しくて、高校へ行けなかったのとは全く違うケースです。

 

「学歴不問と書いてある仕事でも、実際は高卒以上を求めているとか。(面接も)言葉では言われないけど『え? 中卒?』と思われる。中卒というだけで切り捨てられちゃうんだ、とすごく傷ついた」

 中卒という学歴だけで判断され、不合格を押されてしまう日々。就職活動に専念して1カ月、コロナの影響もあり、現状は思うようにいかない。

「今は残高が6万円。国民年金すら払えていない」

 

今では、中卒ということだけで就職の面接で不合格になっているという体験を述べています。
この記事を読んで、この月光さんは、ちょっと甘いのかな、と正直感じました。

このような現状に至った責任をすべて両親のせいにしているようです。

たぶん、面接でもそういう月光さんの考え方が面接官に伝わり、就職がうまく行かないのではないかと想像します。

このままだとずっとアルバイトを繰り返し、仕事に必要なスキルも身に付かず、一生このままで責任を両親や社会に転嫁したまま終わってしまうような気がします。

もったいないです。

 

この記事では、月光さんがこれからどうするかについては、触れてはいませんが、そしがやがもし月光さんだったら、どうするか。

月光さんは、藤井二冠にように特殊なスキルはないようなので、まず学歴を得ることを考えます。

これが一番、リスクの少ない方法でしょう。

アルバイトをしながら大検を取って、大学へ進学します。

それでもまだ20歳代半ばでしょうから就職のチャンスはあります。

公務員だったら、職種にもよりますが、30歳代前半まで試験の受験ができます。

また公務員は、学歴に関係ないので、大学に行かず、勉強をしながら受験をするという方法もあります。

実際、同僚に高校しか出ていないのに、大卒レベルの試験内容の上級試験を合格して入所してきた人がいました。

 

まだ月光さんは、20歳と若いので、いろいろな選択肢があります。

数年後の月光さんがどうなっているかの記事を読んでみたいですね。

 

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