今住んでいるマンションの管理人は、60歳を過ぎた男性で会うといつも挨拶をしてくれます。
当然のこととはいえ、気持ちいいものです。
マンションのことでいろいろ尋ねると、よく調べて、答えてくれます。
このマンションに住み始めてから、何人目かの管理人ですが、いい人に当たったようです。
ですが、プライベートなことは話したことはありません。
前はどんな仕事をしていたのか、家族はいるのか、ちょっと知りたい気もするのですが、あくまでも管理人と居住者としての付き合いです。
これでいいと思っていました。
先日、大学で同じ授業を受けている何人かの友人たちと飲みに行きました。
今まであまり口をきいたことのない数人と話すことができたのですが、定年より早く58歳でアーリーリタイアして、大学へ来たという男性がいました。
午前中アルバイトをしていて、午後から大学へ通っているということでした。
その仕事の内容を聞いてみたら、マンションの管理人でした。
午前中だけマンションの管理業務をしているそうです。
ちょっとびっくりしました。
マンションの管理人というとほぼフルタイムの仕事というイメージがあったからです。
午前中だけという仕事もあるようです。
そしがやの住んでいるマンションでは、管理人は、午前9時から午後5時まで管理人室にいます。
ですから管理人をしながら大学へ通うとことができるとは考えもしなかったのです。
その友人は、管理人の仕事を楽しんでいるようです。
58歳でリタイアしてから雇用保険をもらいながら、いろいろ求職活動もしたようですが、50歳を過ぎると大した求人もなく、結局、管理人の仕事をすることになったようです。
以前勤めていた会社の話題にもなったのですが、メーカーで何年か海外駐在をした経験もあるようです。
この年だったら、もっといい条件の仕事もあるような気がしたのですが、本人は、大学へ行きたいということもあったようで今の仕事に満足しているようでした。
友人と話していて、今のそしがやの住んでいるマンションの管理人のことを思い浮かべました。
きっと彼にもいろいろな人生があったのでしょう。
会社を定年で辞め、あるいは、アーリーリタイアかもしれません。
仕事を探す中で管理人という仕事にたどり着いたのでしょう。
そう思うと今まで以上にマンションの管理人に親しみがわき、時間があったら、ちょっとプライベートなことも聞いてみたいなあ、という気がしました。
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