マクドナルドなどのファーストフード店には、ときどき行きますが、夜の店内で所在なさそうにぼんやりと過ごしている、疲れたような中年や初老の男性を見かけることがあります。
若者が多い店内では、やや違和感のある感じです。
そんなマクドナルドで寝泊まりしている男性の記事を読みました。
大ヒット映画「天気の子」でも、主人公がネットカフェやマクドナルドを漂流するシーンが描かれていた。平田正治さん(仮名・43歳)は、運命の女性と出会わなかった場合の主人公の20年後か……。平田さんは専門学校卒業後、契約社員として複数のブラック企業を渡り歩いた。4年前、ついにうつ病を発症。現在、昼は派遣バイトで働き、夜はマクドナルドで寝泊まりしている。
43歳の平田さんは、マクドナルドで寝泊まりしていますが、それに至る経歴は、このようなものです。
<平田正治さんの漂流年表>
20歳 専門学校卒業後、契約社員に
25歳 初めての転職を経験
26歳 ブラック企業を渡り歩く
40歳 シェアハウスに移り住む
42歳 マクドナルド難民を始める
転職を繰り返して、うつ病になるというのが、このようなパターンの人には、多いようです。
「年収は頑張って110万円ぐらい。深夜の日雇い仕事を入れたいけど、ない場合は24時間営業の店で100円バーガーと水だけで過ごす。初めの頃は渋谷センター街にいたんだけど、早朝に『大丈夫ですか?』と声をかけてくるボランティアが苦手で……」
年収は、110万円とのこと。
そのためか、24時間営業のマクドナルドで夜を過ごしています。
「難民化する人の多くは、実家・親族と折り合いの悪い人が多く、人間関係も貧困。友人もなく、身近に救いの手を差し伸べてくれる人がいないんです」
貧困問題について年間500件の相談を受ける社会福祉士の藤田孝典氏は、このように指摘しています。
藤田氏は、身近に手を差し伸べる人がいないと述べていますが、この記事の平田さんは、「大丈夫ですかと声を掛けてくるボランティアが苦手」とも言っています。
矛盾していますが、こういう相反する言動は、こういう記事に登場する人には、よく見られる行動のパターンかもしれません。
そしがやだったら、まず行政に相談するでしょうね。
アパートを紹介してもらってから仕事をすると思います。
それがマクドナルド難民を抜け出す手っ取り早い手段でしょう。
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