いつも読んでいるマネープランクリニックですが、客観的に見ると恵まれているのに、不安を感じている場合があります。
今回の記事がその事例なので、取り上げてみます。
■相談内容
老後が大変に不安です。何歳まで生きることができるでしょうか。事情により、今後働いて収入を得ることはありません。
60歳でリタイアした人で妻がいます。
これからは事情があって、仕事をしないで年金と貯蓄だけで老後を過ごすようです。
収入はありませんが、貯蓄は、4500万円、投資は900万円あります。
これだけの貯金があれば、普通はかなり余裕だと思うのですが、毎年貯蓄が減っていくので、これからの老後に大分不安を感じているようです。
PFのアドバイスは、
アドバイス1 100歳まで生きても資産の目減りは1割以下
アドバイス2 必要以上に不安になることはかえってマイナス
アドバイス3 気になるなら家計をスリムに
一番関心を持った点は、アドバイス2です。
毎年預金が減っていくという不安をどう解消するかという点です。
アドバイス2 必要以上に不安になることはかえってマイナス
つまりは、老後資金は十分過ぎるほど用意できていることになります。それなのに、なぜ不安に感じてしまうのでしょうか。
おそらく、これまで無収入の生活を長く体験したことがないのではと思います。蓄えがそれなりにあっても、毎月、手持ち資金を取り崩すだけの生活は、やはり不安に思うもの。ましてや、その後に取り戻せるとは言え、60歳からの5年間で1000万円も資産が目減りするのですから、安心してくださいと言う方が、無理があるかもしれません。
ここは発想を変えて、長い目でみていくことが大切です。そもそも、ご自身がこれまで一生懸命働いて作った貯蓄です。こういうときのために使う資金だったのではないでしょうか。
そしがやも同じような不安を抱えています。
無収入で貯金だけが減っていく生活です。
今までには、経験したことのないものです。
これは、リタイアした人はみな体験することでしょう。
PFがいうように、「そもそも、ご自身がこれまで一生懸命働いて作った貯蓄です。こういうときのために使う資金だったのではないでしょうか。」という風に考えることが必要なんでしょうね。
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