ずっとミネラルウォーターを飲んできました。
キリンのアルカリイオン水です。
美味しいし、健康に良いということで続けてきました。
ですが、その代わりに2Lのボトルあたり100円ほどのお金を払ってきました。
何かそうすることで、体に良いというふうに思ってきたようです。
ところが、大学で「暮らしの中の生命科学」という授業があり、そんなミネラルウォーターが必ずしも健康的でないことを知ってしまいました。
どういうことかというと、ミネラルウォーターなどの天然水の水質基準は、水道水より甘いというものです。
例えば、多くなると貧血や神経症がを引き起こす鉛は、1Lあたり水道水は、0.01mgまでしか認められていませんが、天然水は、0.05mgまで認められています。
他にもヒ素、フッ素、ホウ素、カドミウム、水銀などの有害元素の基準は、水道水の方が厳しいです。
とはいっても、天然水が危険ということではないのですが、水道水の方が、より安全ということです。
ですから、安全のために天然水を飲むというのは、かなり矛盾した行為だということで
す。
大学でこういう授業を聞いて納得はしたのですが、念のためにネットでも調べてみました。
一人の大学教授の発言だけで今までの習慣をやめることは、すぐにはできなかったのです。
YAHOO!知恵袋に載っていた「ミネラルウオーターと水道水・どちらが安全な水ですか?」という記事です。
読んでみて、信頼のできる内容だと思いました。
一部を紹介します。
日本の水道水は、「水道法」で水質基準が定められています。
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」で規定する水質基準に適合することが必要です。
水道法で定められている水質基準は、
「水道水質の安全を確保するため、生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じない量をもとに、安全性を十分考慮して基準値が設定されています。」とした理念に基づいて定められています。
つまり、人々が、生活するうえで必要な飲料水を毎日飲み続けても、一生涯、健康を損ねることのない、安全な水道水を供給するための厳しい基準なのです。(中略)
では、ミネラルウオーター類などの市販や宅配の飲料水等はどうかといいますと、「食品衛生法」で規制されています。
食品衛生法で定められている水質基準項目は18項目で、使用する原水(採取した水)がその基準値をクリアしていれば、販売、流通の許可を得ることができます。また、その基準値も水道法に比べると数倍ゆるいものですし、検査頻度も年1回程度となっています。
たとえば、検査項目で「カドミウム」の含有量は食品衛生法では、0.01ミリグラム/リットル以下に対して、水道法では「じゃ口から出る水」に対して、0.003ミリグラム/リットル以下、同じく「鉛」やトリハロメタンより発がん性が高いといわれる「ヒ素」の場合は、食品衛生法では、0.05ミリグラム/リットル以下に対して、水道法では0.01ミリグラム/リットル以下となっています。
なぜ、ミネラルウオーター類の水質基準がこんなに緩いかというと、「ヒ素」などは、日本の天然水(天然由来の多くの水源)に自然に含まれているため、緩くせざるを得ないのです。
水道水とミネラルウォーターは、根拠となる法律が違うということです。
納得です。
海外では水道水は飲めない国が多いにも関わらず、日本の水道水が飲める理由もわかりました。
より厳しい基準があるからです。
この記事では、ほかにもいくつか水道水の優れている点が書かれていますので、参考になります。
少なくとも大学の教授の授業内容は、間違っていなかったということです。
その日からさっそくミネラルウォーターを飲むのをやめました。
経済的にも健康的にもいいことだと思ったからです。
ですが、妻には、まだ話していません。
彼女がミネラルウォーターの信奉者だからです。
作戦を考えて、そのうち説明しようと思っています(笑)。
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