仕事を辞めて、リタイアして良かったことの一つとして酒席が少なくなったことがあります。
ただ、まったくなくなったわけではなく、大学の飲み会とかがあり、その場では、ビールとかを飲んでいました。
ですが、コロナ禍以降は、飲み会がまったくなくなり、アルコールを飲むこともなくなりました。
以前は、酒席のあとは、かなりの頻度で胃が弱いせいか下痢をしていたのですが、今はそういうこともないです。
一方でアルコールについては、少量なら健康にいい影響があるという説も見受けますが、今回まったくそういった説を否定する記事を読みました。
アルコールは主にDNAを傷つけることで健康上の問題を引き起こすと、科学者たちは考えている。アルコールを飲むと、体内で代謝されて細胞に有毒な化学物質アセトアルデヒドが生成される。
アセトアルデヒドは「DNAを傷つけるのと同時に、体がDNAの損傷を修復するのも妨げる」とエッサー氏は説明する。「DNAが傷つくと、細胞が無秩序に増殖し、がん腫瘍を作り出す場合がある」。
アルコールはまた、DNA損傷の別形態である酸化ストレスを作り出し、特に血管まわりの細胞に害を及ぼすことがある。酸化ストレスは動脈硬化を引き起こし、血圧の上昇や冠動脈疾患の原因となる場合がある。
この記事が取り上げているビクトリア大学カナダ薬物使用研究所のティム・ナイミ所長によると、アルコールには全くいいことがありません。
DNAを傷つけて、細胞が無秩序に増殖し、がん腫瘍を作り出したり、酸化ストレスを生み出し、動脈硬化を引き起こし、血圧の上昇や冠動脈疾患の原因となったりするというのです。
つまり習慣的なアルコールの摂取が生涯にわたって、徐々に組織を傷つけるようです。
他方で少量のアルコールが体にいいという説があります。
アルコールが「善玉」コレステロールのHDLを上昇させることや、ブドウ(および赤ワイン)に含まれる抗酸化物質レスベラトロール(ポリフェノールの一種)に心臓を保護するというものです。
これって、よく聞く話ですが、最近は、この説には、否定的な証拠も出ているとのこと。
この記事では、アメリカでは、アルコールが原因で発症するがん患者は毎年7万5000人以上、死者は毎年1万9000人近くに上ることやアルコール性肝疾患で、年間約2万2000人が亡くなっていることも紹介されています。
こう見てくるとアルコール好きには、かなり辛い記事の内容です。
と言ってアルコールを完全に断てとも主張していません。
健康を改善するのに、酒をきっぱり断つ必要はない。量を少し減らすだけでも効果はある。現在の酒量が推奨限度を超えているのであればなおさらだ。ナイミ氏によると、リスクは「1日に2杯を超えると一気に上がる」。
少し減らすだけでも効果があると述べています。
専門家の全体的なアドバイスは「飲む量を減らし、長生きしなさい」ということになると、ナイミ氏は言う。「結局のところ、それが基本だ」。
最後にはこう結んでいます。
完全禁酒が理想ではあるが、現在、けっこうな量のアルコールを飲んでいる人は、飲む量を減らせば、それなりの効果があるということでしょう。
そしがやの場合は、いまはほぼ完全禁酒になっていますが、コロナ禍が落ち着いて、大学の飲み会があるようだとまた参加するつもりです。
その時はその場を楽しみたいので、少量のビールは飲もうと考えています。