そしがやの場合、大学へ行くのは、基本的には、週1回の対面授業だけです。
他は、オンライン授業なので、自宅で受講しています。
ただ、実際には、図書館を利用するために週に1回ほどは、授業とは別に大学へ出かけます。
他の日はというと午後に散歩に出るほかは、ほぼ部屋にこもっています。
コロナ禍以前は、毎日大学へ出かけていたのが、嘘のような状況です。
引きこもり状態といってもいいでしょう。
と言って、この状態が不満かというとそうでもありません。
快適とさえ言えるかもしれません。
同じようなことが中年引きこもりにも当てはまるという記事を読みました。
◆40~50代が目立つひきこもり…若新が指摘する問題点とは?
東京都江戸川区が2021年度に実施した「ひきこもりの実態調査」によると、同区内にひきこもりの当事者が7,919人いることが判明。当事者の年齢層は、20歳未満~80歳以上までと幅広く、なかでも40~50代が目立つそうです。
この記事では、江戸川区の調査を引用して、引きこもりには、40~50代が目立つと伝えています。
このニュースに、若新は開口一番「(ひきこもりの数は)今後も増えていくと思う」と予見します。「増える理由はいくつかある」と述べたうえで、「一番見落としたらいけないと思うのは、ひきこもり生活が意外と快適であること」と主張します。
引きこもりは、増えるとしたうえで、その理由は、引きこもり生活が快適だからとしています。
慶應大学特任准教授の若新雄純は、このように分析しています。
今までにない視点ですね。
例えば、ひきこもりをしている部屋にはエアコンが完備されていて、寝るためのベッドもあり、テレビやパソコン、何より自分がコレクションしてきた好きなゲームやマンガなどが溢れていて、日々の生活を満たすもので囲まれている。「さらに親がいれば、ご飯も用意してくれる」と説明。ひきこもりをしているため所得は低く、将来性はもちろん不安定だが、「当分は快適な空間で暮らせる」と。
そしがや自身のコロナ禍以降の生活を考えると納得できますね。
また「山奥とかでなければ、大体の場所の近くにはコンビニがあって、(料理をしない人でも)一定の質のものが食べられる」と生活面における利便性について言及しています。
そしがやも首都圏に住んでいるので、都市の利便性は、身近に感じています。
続けて「ひきこもりをしている人たちの暮らしが、みんな貧しくて苦しくて“不快なもの”だと決めつけると、この問題は全然解決しないのではないか」と指摘し、ひきこもりの問題については「むしろ、この快適さからも出たい!と思えるような魅力的な社会をどう作れるかだと思う」と提言しました。
最後には、このように提言をしていますが、その通りですね。
今までの「引きこもり論」は、引きこもりのマイナス面を強調していたきらいがありますが、快適さを認めた上での解決策の方がより説得力を持つ気がしますね。