55歳というとそしがやの場合は、リタイアの目標としていた年齢でした。
結局、その年齢でのリタイアは、かなわず、60歳の定年で仕事を辞めることになりましたが、同じ思いのサラリーマンも多いようです。
こんな相談の記事を読みました。
▼相談内容
現在55歳です。今後働くモチベーションがなく、56歳で早期退職を考えています。退職金を含め現在の株価が変動しなければ、56歳時点で1億2000万円の資産があると考えています。
年金は65歳からの見込み受給額は、額面で年間約184万円、個人年金は60歳から70歳まで年間130万円(税込み)あります。このような資産内容ですが、90歳まで生きたとして早期退職(完全リタイア)しても老後資金は大丈夫でしょうか?
子どもや配偶者はいませんので、介護費用もそれなりに必要と考えています。退職後は実家に帰り(両親は他界)、築45年の家を約3000万円でリフォームしたいと考えています。
その場合、家賃はいりませんが、固定資産税等が新たにかかります。アルバイト等をしながらセミリタイアにした方がよいでしょうか?
相談者の浮浪雲さんは、55歳の男性で働くモティベーションがないので、リタイアしたいとの相談です。
資産が1億2000万円もあれば、問題なくリタイアが可能だと思いますが、回答者のファイナンシャルプランナー(以下FP)は、以下のように答えています。
アドバイス1では、FPが詳しく老後資金のシュミレーションをしていますが、90歳の時点でまだ4400万円残るという計算です。
これだけの金額があるのであれば、多少長生きしてもあるいは、予期せぬ支出があっても問題ないでしょう。
気になるのは、アドバイス2です。
あえて心配な点をあげれば、これまで会社員として働き詰めだった生活が一変するということ。しかも、実家とはいえ、ずっと離れていた場所での生活ですから、環境も変わります。
結果、思い描いたリタイア後と違うことで戸惑うことがないか。そこが気掛かりといえば気掛かりです。
したがって、経済的にはほぼ問題ありませんが、元気なうちはアルバイトをしてもいいかもしれません。収入よりも社会や地域と関わりが持てるということが大きいと思います。
FPは、以上のようなアドバイスをしています。
そしがや自身の体験で言うと、経済的な問題よりもこちらの方が大きかったです。
仕事をしなくなると環境が変わるので、それに慣れていくことが大切です。
浮浪雲さんは、仕事を辞めたうえ、田舎の実家へ帰るということなので、余計に環境が変わることでストレスがたまる面があると感じました。
FPは、アルバイトを勧めています。
これは、FPが指摘するように経済的なことよりも地域との関りが持てることが大きいと思います。
もうひとつ。ご兄弟との同居ですが、文面からその生活費は浮浪雲さんがすべて負担する様子。詳しい事情はわかりませんが、想定されている負担額で足りるかどうか。
そしがやも気になったのが、兄弟との同居のことです。
この兄弟の経済状態等は、この記事からは、わかりませんが、無職とのことで生活費等は、浮浪雲さんが負担するとのこと。
これがこの相談では、ちょっと不確定要素ですね。
多分、同居するくらいですから、兄弟仲もよく、浮浪雲さん自身も同居が経済的に負担になるとは、心配はしてないとは思われますが。
この相談は、相談だけで終わっているので、数年経って、リタイア後の生活状態を取材した記事も読んでみたいですね。