リタイアしてからずっと東京都の観光ボランティアをしてきました。
都庁の展望台で外国から来た観光客へ案内をするというものです。
展望台から見える景色の説明だけでなく、都内の観光案内もしていました。
そんな中、2020年の東京オリンピックのボランティアの募集がありました。
観光ボランティアをしている人は、優先的に都市キャストに採用されるということで、ずっと東京オリンピックのボランティアをしたいと思っていたこともあり、応募して、採用されました。
何度か研修も受けましたが、2020年のオリンピックは、コロナ渦で延期なりました。
いざ2021年になってみるとやはりコロナは収まらない状況です。
都市キャストを主管する東京都から今年の4月にボランティアの最終確認のメールが来ていて、締め切りは、昨日でした。
いろいろ悩みましたが、結局、辞退することにしました。
以下にその理由に触れたいと思います。
1点目の理由は、コロナウイルスに対する不安です。
ボランティアになると外国から来る人と接することになります。
普通に考えると感染のリスクが増大します。
ワクチンもまだ接種しておらず、1回目接種は6月末ですから、オリンピックが始まっている7月に2回目が終わているかどうかも分かりません。
1回目の予約の大変さを考えると2回目の予約もそんなにスムーズにはいかないような気がします。
現在は、大学院の授業もズームで午後近くの川の遊歩道を散歩するくらいでほとんど外出していません。
そのせいか、コロナにも感染することなく、元気で過ごしています。
ですが、ボランティアをするとかなり感染リスクが高くなることが予想されます。
2点目は、これも健康に関するものですが、オリンピックが開かれる7月8月の気候の問題です。
7月24日~8月9日にかけて、開催される予定ですが、梅雨も明けて、ここ例年の地球温暖化に伴う気温上昇を考えると屋外でのボランティア活動は、かなり健康にとって、厳しいものになります。
そしがやの場合、活動の場が屋内なのか、屋外かは最終確認後決定されるようですが、屋外が活動場所だとするとかなりの身体的負担になります。
これは、コロナ渦がなくても予想されたことですが、コロナ渦にこの猛暑が加わると余計に健康にとっては、マイナスになります。
3点目は、オリンピックに対するネガティブな情報であふれているということです。
最初は、国立競技場のデザインの問題、エンブレムの変更、それに今年になってからは、森前会長の女性委員への不適切な発言とメディアに報道されるオリンピックのニュースは、否定的なものばかりです。
オリンピックの開催に反対する人の方が多いとの世論調査の報道もあります。
メディアがポジティブなニュースも報道してくれていたら、また違うのでしょうが、メディアを通じてしか情報にアクセスできない身としては、こんな中でボランティアとして参加する意欲が薄れていくのは間違いありません。
以上3点ボランティアを辞退した理由を述べてきました。
オリンピックの東京への誘致が決まったときは、素直にうれしかったものです。
ですが、決定してからは、いろいろと不具合が出てきて、だんだんボランティアをしようというモティベーションが下がってきました。
とはいっても辞退することにまったく後悔がなかったかと言えば、噓になります。
本当は、日本国民が快くオリンピックを受け入れて、開催する中で、ボランティアをできたら、よかったなあ、という気持ちがあるのも確かです。
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