元旦の日に昨年の損益計算書を作成し、リタイア後初めて黒字になったという記事を2日前に書きました。
黒字額は、10万円ほどですが、昨年は、これからの長いリタイア生活の指針になる1年だと感じました。
その中で重要だと思ったのは、収入よりも支出です。
収入は、年金がかなりの割会を占め、ほかに株式の配当などがあります。
ですが、今後、大幅に増えることはもう期待できないでしょう。
できるだけ現状維持に努めるしかありません。
株式等の割合を増やして、収入を増加させることも検討しましたが、もう年齢的にリスクをとることはできません。
そんなわけで、これからの長いリタイア生活を経済的に問題なく維持するために重要なのは、支出面をいかにセーブするかということです。
一言でいえば、「小さく暮らす」ということでしょうか。
人生の楽しみは、保ちながらも、ムダなことには、お金を使わないということです。
そんな支出に関して、ヒントを与えてくれる記事を読みました。
女性・53歳・専業主婦
夫(54歳・会社員)、子ども2人(大学生、社会人)
持ち家・マンション
この記事で紹介されているのは、53歳の専業主婦のネガティブママさんとその家族ですが、資産がほぼ1億円もあります。
この記事を読んですごいと思うのは、二人の子供を大学へ行かせ、しかも中学からは私立で、それにマンションを所有していますが、ローンはないということです。
無論、夫の収入は、月55万円と高いのですが、収入も多いと支出も増えるというのが世の習いですが、「小さく暮らす」ことに心がけ、収入を抑えているといます。
「ライフプランに沿って、マネープランを立てます。教育資金、住宅資金、そして今は老後資金について、必要な時期とその予算を明確にして、どう捻出するか家計簿をつけながら戦略を絶えず考えています。何であれ、予算化してそれが可能でなければ支出しないというのが、我が家の特徴かもしれません」
ネガティブママさんは、上記の哲学でこれまで「小さく暮らす」ということに努めてきたといいます。
そしがやもリタイア前には、すべてにおいて予算化して、可能なものだけ支出してきたつもりです。
子供がいなかったので、教育資金は必要なく、大きなものとしては、住宅資金と老後資金だけだったのは、この女性よりは、有利だったかもしれません。
ですから、ネガティブママさんが子供二人を大学まで行かせて、これだけの資産を残したというのは、驚きです。
子どもの習い事も、数年間続けた場合のコストを計算し、可能なものに絞り込む。資金的に無理だと判断し、「やむなく子どもにあきらめてもらった」習い事もあるといいます。
「小さく暮らす」の具体的なやり方がいくつか紹介されています。
自分のことは、節約できても、上記の子どもの習い事は、なかなかできないものですが、資金的に無理なものは、子どもにあきらめてもらったとのこと。
ほかには、本は、買わず、図書館の利用とか、ふるさと納税もトイレットペーパーや洗剤等の日用品にしていたとかです。
結局、高額貯蓄ができた理由は何なのでしょうか。収入が高いが支出は抑えている。算数的にはそれが正解ですが、ただやみくもにそれができる人はそういません。ネガティブママさんが実現できたのは、絶えず「考えている」からです。
高額所得者は、意外と支出も多くて、貯金ができないということを耳にしますが、このネガティブママさんできたのは、絶えず「考えている」からだとこの記事では分析しています。
確かに普通は、収入があると漫然と使ってしまいがちです。
ライフプランを考え、そのためのマネープランを考え、無理のない予算を考え、それを実践するために普段の生活を考える。
人生のいろいろな場面で、常に考えることを続けてきたことがこの貯蓄額につながったのでしょう。
「我が家は物欲がないのと、共働き時代の収入が恵まれていました。しかし、今は素敵なものが世の中に溢れていて、欲を抑えるのは実に難しいだろうと思います。それでも、貯めるためにはモノを買わない行動や、周囲に振り回されないタフな心が必要なのでしょう」
最後は、こう締めくくっています。
「周囲に振り回されないタフな心が必要」という部分は、今まで回りに振り回され続けてきたそしがやとしては、まさにその通りだと思いましたね。
関連記事