勤めているころは、そしがや自身の年金の保険料は、給料から天引きされていたので、あまり負担感はなかったのですが、かなりの金額を引かれていました。
一方、妻の国民年金の保険料は、リタイアしてから払うようになりましたが、自分自身の共済組合の保険料に比べると金額は安いのに、負担感は結構ありました。
納付書で払うせいだと思います。
これって、ちょっと不思議な感覚です。
天引きって、負担感を減らすマジックとも言えるかもしれません。
そんな国民年金にまつわる記事を読みました。
長年、公務員として働いてきた服部さんの夫を、定年後、民間企業で役付として迎えたいという話が持ち上がった。勤務地も遠くなるので夫は躊躇していたが、長男に「前向きにチャンスをつかまなくてどうするんだ」とはっぱをかけられ、勇気を出したのだ。
「ところが、急にその話がなくなってしまったのです。いまいる職場に、継続雇用の意思を伝える締め切り2週間前のことでした。時間も新たな再就職先を探す気力もなく、そのまま同じ職場で働くことになりました」
58歳の服部さんの夫は、公務員ですが、定年後の転職の話が急に立ち切れになり、収入が現職の時の4分の1に激減してしまいました。
これって、よくある話です。
ですが、服部さんには、そんな現実がいまだよく把握できないようです。
服部さんの計画では、夫が定年後に転職すれば、定年前とほぼ変わらない給料が得られるから、老後生活は心配ないはずだった。株や金などちょっとした投資でつくった貯蓄もある。そのため、子どもたちに資産をどう残すかだけを考えていた。ところが、いまは毎月の赤字で貯蓄が目減りしていく恐怖を服部さんが1人で背負っている形だ。
服部さんは、夫の定年後も同程度の収入を得られると考えていたようです。
生活水準も落としたくないとのことです。
びっくりするくらい楽観的な人ですね。
自身の年金見込み額にもショックを受けた。
「お金に詳しい友人にねんきん定期便を見せて“これって何の金額?”と尋ねたら“それが給付額よ”と言われ、あまりの少なさに冗談だと思いました」
公務員の配偶者だから国民年金ですが、払っている保険料も厚生年金や共済組合に比べると少ないのだから、年金額もそれなりのものなのは、当然だと思いますが、服部さんは、そのことが受け入れられません。
この服部さんは、こう見てくるとかなり浮世離れした人ですが、お金が少なくて、現実の生活水準を落としたくないのなら、なぜ自分が仕事をしようという発想にならないのか、ちょっと不思議です。
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