勤めていた最後のころ、息子がミュージシャンになると言って、大学を卒業した後も、定職につかないでいるので、困っている同僚がいました。
実家から出てアパートに住んでいたのですが、アルバイトだけでは、生活できないので、同僚が仕送りをしていました。
その息子は、そのころは、30歳近い年齢だったと記憶していますが、今はどうなっているでしょうか。
30歳は、もう超えていると思います。
ミュージシャンになったという噂も聞かないので、定職に就いたかもしれません。
あるいは、いまだに夢を追いかけているかもしれません。
ですが、リタイアして、かつての同僚たちとは、音信がないので、本当のところは、実際どうなったかはわからないです。
そしがやは、子供がいないので、こういった悩みはありませんが、息子や娘がいつまでも夢を追いかけているので、困っている親は、そしがやの同僚以外にもいるようです。こんな記事を読みました。
「このまま夫が定年を迎えると、老後は暮らせないのではないでしょうか」。女性公務員のSさん(56)が青ざめた表情で、家計相談にやって来ました。Sさんは大手企業に勤める夫(59)との2人暮らし。独身の一人息子(30)が離れて暮らしています。夫婦は「退職金があるから問題ないはず」と老後資金をためないままここまで来ています。それ以上に問題なのが、「役者になりたい」と夢ばかり追い続ける息子への多額の仕送りだったのです。
相談者は、もうすぐに定年を迎える公務員の女性です。
夫の大企業に勤めているので、普通に考えると、老後は安心ですが、心配事が一つあります。
役者になりたいと言っている30歳になる息子です。
いまだに多額の仕送りをしています。
この事例は、ミュージシャンではなく、役者になりたいというものです。
この息子さんは、大学を卒業してから急に役者になりたいと言い出したようです。
経済的に余裕があったせいもあり、25歳からズルズルと仕送りを続けています。
ですが、老後のことや息子自身のことを考えると心配になってきました。
普通に考えれば、息子へは、いつまでも仕送りをできないと伝えることが大事でしょう。
この相談を受けたFPも同じアドバイスをしています。
相談者夫婦は、アドバイスを受けて、息子とそれぞれの今後の生き方について話し合いました。
数年ぶりに息子とSさん夫婦が互いの生き方を話し合いました。結果、息子は「今のままで、今後役者としてうまくいくことがあるのか?」と自問を始めました。その後、「役者は趣味として、万が一仕事にできることがあればラッキーかもしれない」との思いで取り組むことにし、企業の正社員を目指して就職活動を始めました。
結果は、いい方向へ向かっているようです。
息子が経済的にも自立できるのも、間近のようです。
この記事を読んでいると、最初に取り上げた同僚の息子のことが気になります。
この事例のように経済的に自立できる方向に向かっているといいのですが。
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