そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

奨学金地獄、督促放置で結婚後に問題

通っている大学院で、先日、20歳代半ばの学生と奨学金の話になりました。

彼は、大学、大学院と奨学金のお世話になっているので、その額が4桁になっているとのことでした。

一瞬、いくらかわからなかったのですが、万円台が4桁の意味でした。

つまり、1000万円台の奨学金を受給してきたということです。

ちょっとその金額を聞いて、奨学金の返済が問題になっている昨今、返せるのか心配になりました。

 

奨学金に関しては、そしがやも受給していたことがあり、10年間でどうにか返還しました。
ですが、1000万円台となるとなかなか大変だと思います。

今後、彼が返還で苦労しないように願いました。

 

その奨学金で問題が発生した事例の記事を読みました。

 

www.msn.com

 

A子さん(31歳)は母子家庭で経済的に苦労することもありましたが、小学校時代から一生懸命勉強をして、私立大学に合格することができました。
(中略)

母親には、授業料や生活費を全額仕送りしてあげられる余力ないので、当然のように日本学生支援機構の「有利子奨学金」を申し込みます。
(中略)

卒業後の返済
奨学金残高は312万円、毎月の返済額は1万5,504円でした。

 

A子さんは、大学を卒業して、総支給額16万円の飲食店に就職します。

一人暮らしになったので、奨学金の毎月の返済は大変でしたが、当初は、どうにか返すことができたようです。

ですが、収入が不安定ということもあり、次第に返済が困難になり、督促状が届くようになります。

保証人である叔父さんのところにも届くようになり、母と協力して、返すようにしました。

 

そして30歳台になり、結婚をして、住宅ローンを組む際になって、過去の奨学金返済遅延が問題になりました。

そのせいで夫婦の共同ローンが組めなかったのです。

夫に正直に話し、二人で協力することで過去の滞納額がなくなったということです。

 

奨学金問題を考えると、「高校卒業したらすぐに大学に行くこと」が当たり前になってしまった日本社会に行きつくように思えます。

 

このライターは、奨学金の問題点をこのように指摘しています。

よくこういう問題が発生すると、給付型の奨学金を増やすべきとかの意見が出てきます。

つまり税金を投入しようというものです。

ただ、大学へ行かないで就職している若者も半数はいる中で、学力がそれほど高くない学生へそういう優遇をしていいのか、とも思えます。

 

それに本来は、大学へ行く必要がない若者が、高校卒業後にすぐに大学へ行くことについては、疑問が残ります。

このライターも同じことを述べています。

 

「高校を卒業して借金をしてまですぐに大学に行く必要があったか」 という疑問もでてきます。

 

この事例のA子さんのように飲食店という必ずしも安定していない仕事に就く若者も出てきます。

そういう若者にとっては、奨学金の返済は、毎月の額は少額ではあっても困難になることもあります。

 

最後は、こう締めくくっています。

経済的に厳しい状態で「みんな大学に行くから」という理由でなんとなく大学に進学する必要はあるのでしょうか。

大学は自分のタイミングで行けばいい

 

そしがやの通っている大学院のクラスには、20歳台の学生だけでなく、30歳代から60歳台までの学生がいます。

ですから、経済的に余裕ができて、勉強したくなったときに大学に行くという選択肢もあると感じました。

 

関連記事

 

sosigayax.hatenablog.com

sosigayax.hatenablog.com

sosigayax.hatenablog.com

 

sosigayax.hatenablog.com