そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

奨学金は、結局は借金

そしがやは大学のときに当時の日本育英会から奨学金を4年間借りて、10年間かけて返還しました。

ちょっと驚いたのは、職場に勤め始めたころ、同僚と話していて、その人は、奨学金の支払いをしていないとのことでした。

無論返せない額ではありません。

そしがやは、借りたものは返すものだと思っていたので、かなりびっくりしました。

世の中には、借りたお金を返さなくて当然だと考えている人がいるんだ、と思いました。

その後、人事異動でその人とは職場が別々になったので、その奨学金の返済がどうなったかはわかりません。


そんな奨学金ですが、最近、奨学金関連のニュースを目にすることが多くなりました。
ヤフーニュースにこんなニュースがありました。

 

news.yahoo.co.jp

 

奨学金の支払いに追い詰められるという若者が増えているという記事です。
ちょっと内容を紹介してみます。

 

300万円の一括返済を迫られた
「裁判所から呼び出しがあったときは、すごいびっくり。人生、終わった、と」
そんな言葉が口を突いて出た。富田久美さん(仮名)、30歳。2Kのアパートで1人暮らしを続けている。
最初に裁判所から通知があったのは、2013年2月だったという。学生時代に独立行政法人日本学生支援機構(支援機構)から借りた総額316万円の奨学金。「毎月1万6000円の返済を20年間続ける」という約束が果たせなくなって返済が滞り、とうとう支援機構側が裁判所を通じて一括返済を申し立てたのだという。

(中略)

富田さんは2003年春、東京の私立大学に入った。ところが、家庭の事情で、授業料が未納になってしまった。実家からの援助も途絶え、富田さんの日常は一変する。
学生課とも相談し、まず、支援機構の利子付き奨学金(第2種奨学金)を毎月10万円借りることにした。それでも未納の授業料や生活費をカバーしきれない。昼間は学校に行き、夕方からは飲食店でアルバイト。仕事は朝5時まで続き、少し仮眠してまた大学へ行く。1年間の休学もして進級に必要な学費を貯めたという。

(中略)

結論から言えば、学業と学費・生活費稼ぎは両立しなかった。休学後にキャンパスへ戻ってくると、「なんで自分だけお金に苦労しているのか。ならば、その元を切ってしまえばいい」とも感じ、自らの判断で大学をやめた。その時点で支援機構からの奨学金は316万円。資格は「高卒」のままでありながら、重い負担が残った。

 

大学の学生課は奨学金を勧めるときに支払いの大変さをどこまで説明していたんでしょうか。

奨学金のリスクを十分に説明していなかったような気がします。

もっと具体的な支払い額等の説明があれば、この方は違う選択をしたかもしれません。

例えば、奨学金を借りないで、大学を中退するとか。

 

ですが、奨学金を借りたのは本人ですから最終的な責任は自分になります。

月額1万6千円の返済額が返せなくなった理由は、この記事からはわかりませんが、普通に仕事をしていれば、無理ではない額だと思います。

 

この記事を読んだときに思い出したのは、最初に入った職場の奨学金の支払いをできるのに、していないという同僚のことでした。

当時の日本育英会は債権回収がずさんだったようです。

 

この方とその同僚の状況が違うのかそうでないのかは、わかりません。

ですが、この方は、ちょっと奨学金に対する認識が甘かったような気がします。

 

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