そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

ハーバードでいちばん人気の国・日本

そしがやは、欧米は優れていて、日本は遅れているという戦後の価値観で育ち、教育を受けてきました。

そういう考え方のほうが進歩的だし、日本の民主主義を発展させるというものでした。

一種のイデオロギーだったんでしょう。

 

そのため、最近の日本礼賛のテレビ番組や書籍を見たり、読んだりするとちょっと最初は違和感を感じたものです。

つまり日本って、本当にこんなにいい国だったのっていう感じです。

 

ですが、自信が沸いてくるのも確かです。

日本人でよかったと思えてきます。

 

とはいえ、こんな風に日本や日本人に対する考え方が両極端にゆれるのも何かおかしいと感じています。

物事は、いいこともあるし、悪いこともあるのが、世間の常だからです。

 

「ハーバードでいちばん人気の国・日本」を読みました。

 


ハーバード大学で日本が評判になっているというものです。
いろいろな企業の事例が教科書に取り上げられているようです。
すっかり有名になってしまった新幹線の清掃チームのエピソードとか、世界最初の先物市場である堂島の米市場のことが書かれています。

他にも日本企業のリーダーのリーダーシップのすばらしさが載っています。

読んでいると本当に日本ってすばらしいという風に思えてきますが、一方的な礼賛ばかりでいいのかな、とも思えます。

登場するアメリカの教授たちも数人ですし、これがハーバード全体の傾向なのかどうか、ちょっと疑問も感じました。

 

トヨタをはじめとして、いくつかの日本企業の事例が教科書に載っているようですが、日本企業特有の意思決定の遅さとかの問題点は余り書かれていないようです。

かつては、日本企業の花形だった家電業界の凋落とかも取り上げられていないです。

ですが、いくつかの点では、この本から日本や日本人の新たなよさを発見しました。

例をあげてみましょう。

 

ハーバード大学の研修旅行で広島の原爆ドーム平和公園を訪れた学生たちからこんな発言がありました。
「こんなひどいことをされて日本から原爆を投下したアメリカに対してなぜ批判が一言も出てこないのだ」
日本人学生は、こんな風に答えました。
「日本人は、アメリカを批判するよりも、戦争そのものの悲惨さを語り継いでいこうという気持ちが強いのです」

 

この学生が日本人全体の意見を代表していないかもしれませんが、いつまでも過去にばかりこだわらず、未来志向のあり方が日本人のすごさだと感じました。
ちょっと疑問もありますが、この本は、今までの日本礼賛本にない日本のよさを教えてくれた気がします。

 

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