先日、田舎に帰ったときに、親戚から近所の知り合いの噂話を聞きました。
そしがやよりも5、6歳若い男性です。
学校を出たあと就職しましたが、仕事になじめず、辞め、家に閉じこもっていました。
父親は、かなり早く亡くなり、高齢の母親と一緒に住んでいました。
引きこもり状態だったようです。
本人は50歳半ばになっていました。
最近、母親が突然亡くなりましたが、社会経験がなく、どうしていいのかわからず、遺体の前で何もできずに、ずっと座っていたというものです。
近所の人がそれを見つけました。
その後、どうなったかは、その話をしてくれた親戚も知らないようでしたが、こういう例は増えているようです。
こんな記事を見つけました。
30になる前に会社を辞めたまま仕事に就けず、20年近く引きこもってきた40代後半の男性は、今年に入り、80歳近くになる父親と母親が相次いで病気で急逝。1人暮らしになった男性の元には、父親名義の持ち家とローン、1000万円ほどの貯金が残された。
しかし、長年社会との関係性を遮断してきた男性には、亡くなった親の介護や病院への支払い、年金や貯金、借金の精算などの対応、土地や建物の名義変更などの手続きができず、孤立を深める中で生活に行き詰まった。
社会経験がないと親が亡くなったあとの処理は、難しいでしょうね。
家族としては、兄もいますが、一切の手続きを拒否したようです。
この男性は、ひきこもり家族会の協力を得て、家族会のスタッフが諸々の手続きに寄り添い、名義変更した自宅を担保に社会福祉協議会から資金を借りるリバースモーゲージを活用することにしました。
「いつか働かなければ……との思いはある。いろいろ片付いたら、一緒にハローワークに付いてきてほしい」とスタッフに明かすようになったそうです。
いい方向へは、進んでいるようですが、これからがなかなか大変なケースです。
それでも家族会に結びついたケースなので、比較的うまく行っている事例でしょう。
大分前から、引きこもりが話題になっていますが、時間が経てば、引きもっていた若者も年を取って行きます。
親も老いて、介護が必要になったり、亡くなったりするでしょう。
こういう記事を読むと引きこもりの子供がいる親は、自分が亡くなった時のことを考えておかなければならないでしょうね。
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