11月も下旬になり、今頃になると、去年までは、いつも忘年会のお知らせが職場では、回覧になっていました。
40年近く前、仕事を始めたころは、忘年会がうっとうしくて、参加するのが、嫌なころがありました。
酒を飲んだ上司から説教めいたことを言われるのが嫌だったのでしょう。
ですが、途中から、忘年会は、仕事だと割り切ってからは、そんなに嫌でなくなりました。
それにリタイアする前は、自分が歳を重ね、若い職員に参加しなさいと言う立場になっていたということもあります。
それでも、忘年会の参加は1次会だけと2次会に出たことは、ほとんどありませんでした。
今年は、そんな忘年会がない年です。
何かほっとしています。
そんなイメージの忘年会ですが、msnニュースにこんな記事を見つけました。
ちょっと紹介します。
一流の上司は忘年会を“ただの飲み会”にしない
私が秘書として働いていた時に、外国人上司から、こんなことを質問されたことがあります。
上司:「日本人は、12月に入ると途端に忙しくなるようだ。毎日のようにパーティがあるようだが、いったいどんな会?」
私:「忘年会です」(中略)
上司:「ただのdrinking party(飲み会)というわけか。それはもったいないな。Recognition Partyというわけではないんだね」
私:「Recognition Party?」
上司:「そうだ。どんな会であっても、参加者にとって意味のある会でなければならない。そうだろ?」
私:「はい、意味のある会…」
この会話により、私は初めて「Recognition Party」という言葉を知ることとなりました。
外国には、「Recognition Party」というものがあるようです。
内容はというと大分忘年会とは違うようです。
「Recognition」を辞書で引いてみると、「認識」とあり、さらに「感謝」と続き、「表彰」「真価を認めること」とあります。
つまり、誰か称賛したい人がいる場合に、その人の「真価を認めてあげる」ことなのです。
わかりやすく言うと、ワンランク上のかっこいい「ありがとう」の伝え方と言い換えてもいいでしょう。
感謝の気持ちを人に表すためのパーティのようです。
ただの飲み会とは違いますね。
この記事には、優秀な部下のために「有終の美」を、と上司が開いたサプライズ・パーティのエピソードが載っていました。
見事な業績に対して敬意を表し、感謝の気持ちを伝えたいB役員は、A本部長との別れを悲しく思いながらも、A本部長に「有終の美」を飾ってもらいたいという気持ちから、プロジェクトメンバー数名に「最高のRecognitionパーティを開催したい」という提案をしました。
もちろん、A本部長には内緒です。
そのプロジェクトは、40名程度のメンバーで構成されていました。提案を快諾したメンバーが企画を考え、一人ひとりが、1~2分程度、これまでの3年間の感謝の気持ちを伝えるムービーをつくりました。そして、パーティ当日に上映したのです。
A本部長の奥様も同じ会社に勤めていらっしゃったので、無理をお願いして、奥様からの一言も最後に添えました。
普段は強気なA本部長でしたが、ムービーを見ている時だけは、顔をくしゃくしゃにしながら涙をぬぐっていました。
読んでいて、ちょっと感動的ではありますが、これはまさに仕事だな、と感じました。
日本の忘年会の方が気楽だな、というのが正直な気持ちです。
これからは、大学の飲み会がいくつか予定されていますが、今までと違って、気楽に楽しみたいと思います。
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