25年ほど前にオーストラリアに旅行したときに、ワーキングホリデイ(以下ワーホリ)で滞在しているという若者に会ったことがあります。
プログラミングが得意でそのスキルを活かして仕事をしていると言っていました。
そしがやが学生時代には、外国で勉強したと思ったこともありますが、そういった制度がなく、留学もハードルが高かったので、結局そういう機会もありませんでした。
そんなワーホリですが、最近、円安のせいか、かなり稼げるというニュースをよく耳にします。
羨ましいと思って読んでいましたが、今回は、そんなに甘くないという記事を目にしました。
ここ数年、物価高が続くなか賃金上昇のペースはなかなか上がらず、くわえて円安が進行したことで、国外へ出稼ぎに行く日本人が急増している。“出稼ぎワーホリ(ワーキングホリデー)”と呼ばれるワーキングホリデーで渡航するケースも多い。ただ、高い時給で働ける海外に魅力を感じたものの、いざ現地に行ってみると、働き口がなかったり、現地の物価が高すぎたりという理由で、出稼ぎを断念して帰国するというケースも多いという。
日本の2倍から3倍の収入が得られるといったニュースが流れ、それが最近のワーホリの隆盛になっているようです。
最近は、以前に比べ、英語を学ぶといった目的よりも単純に稼ぎたいという理由の日本人が多いと感じます。
ただこの記事によると成功者は、金属加工や看護師といったスキルや資格があった人です。
そういったスキル等が現地でも重宝されているようです。
以前は多かった都市部の飲食店のアルバイトの求人はすでに飽和状態になっているとのこと。
現実はそう甘くなく、“年収1000万円”を夢見て渡航したものの、日本へ帰国するパターンも少なくないという。大学を卒業後、すぐにオーストラリアへワーホリに行った女性・Aさん(23)は、たった3か月で日本へ帰国することになった。
この記事で紹介されているAさん(23)は、英語はそれほど得意ではなく、何とかなるとオーストラリアへ行ったのですが、家はシェアハウスで確保できたものの、アルバイトはどこも採用してくれないという状況でした。
用意していった貯金も物価が高いので、すぐになくなり、精神的に追い詰められ、帰る航空運賃代もなく、ワーホリ仲間からどうにか借りて、帰国できたそうです。
他にも運よく仕事が見つかっても英語力が十分でないので、シフトが減らされたり、最低賃金よりも安く働かされたりするケースも紹介されています。
こう見てくるとワーホリも他の記事で見かけるように甘くはないですね。
とはいえ、個人的には、こういった経験をしてことがないので、羨ましい面もありますね。
20歳代で外国で1年間苦労したことは、これからの人生に活かせるという風に前向きに考えるしかなさそうですね。