リタイアして9年経ちますが、当初は、年金を受け取っていなかったせいもあって、毎年かなりの資産を取り崩して生活していました。
65歳から年金が満額出るようになって、取り崩し額は減ってきましたが、ここ1年ほどは、日本株の株価上昇もあって、資産額は減っていません。
当初は、毎年資産は減っていくというシュミレーションでいたのですが、たまたま日本株が好調で、年金で足らない生活費を資産から取り崩しても、資産額が減らないといううれしい誤算が続いています。
今思い出すと60歳でリタイアして1年ほど前までは、想定通りとはいえ、資産が減っていったので、実を言うと精神的には不安定になっていました。
予定では、90歳まで資産は持つという計算をしていたのですが、このまま減って行ったら、90歳まで資産は持たず、その前にゼロになってしまうのではないかというものです。
こういう不安って、リタイアした人なら誰しも持つものなので、リタイア民のブログでもそういった感情はよく吐露されています。
「ゼロで死ね」という本には、死んだときには資産がゼロになっているのが理想だと書かれていましたが、実際には、毎年資産額が減少しくて行くのは、精神的には辛いものです。
実際には、この本のようには行かないでしょうね。
また、日本株の上昇がいつまで続くかは分かりません。
リーマンショックのように大幅に下落する時が来る可能性もあります。
過去の経験からいうといつ起きてもおかしくありません。
そんなこともあって、資産に占める株式の割合は現状では15%ほどにしています。
来年には、もう少し割合を上げて20%までにするつもりですが、とりあえずはその割合以上にはしない予定です。
それは株式の下落によって今後のリタイア生活に影響を受けないために、株式のようなリスク資産の割合は、この程度がベストだと考えているからです。
もし今後の株価の下落等が生じた時には、株価の上昇のない分、取り崩し額は変わらなくても資産額はこれまで以上に減っていくでしょう。
やはりその時には、以前感じたような精神的な不安を感じそうです。
といって生活費を年金額の範囲内に抑えるということは、今まで何のために資産を貯めたのか分からくなってしまいます。
そんな時には、株価の下落に伴い、資産額が減っていくときの不安感をうまくコントロールすることが求められるということでしょうね。