新NISAについては、積極的に評価する向きもありますが、否定派もいます。
その代表格が森永卓郎でしょう。
こんな記事を読みました。
「今はオルカン(全世界株)かS&P500に投資するのが大部分なんです。このアメリカの株価っていうのは、人類史上最大のバブルになっていて。これがもうすぐはじけると思います」とし「ドットコムバブルで、アマゾンとかアップルとかマイクロソフトだとか、本来の実力を超えて異常な高値を付けている」と指摘した。
新NISAというとオルカン(全世界株)かS&P500に投資する人が多いですが、その中心を占めているアメリカの株式がバブルで危険だという指摘です。
今後、アメリカの株式がどうなるかは誰にも分かりませんが、株式というのは、過去の経験で言うと変動を繰り返してきたので、はじけるときが来ることがあるかもしません。
ですが、中長期的には、株価は着実に上昇してきたので、森永の発言はあまりにも悲観的過ぎるというのが正直な印象です。
「絶対にやってはダメ!特に中高年以降の人がやるのは危険。若い人でもけっこう危ない」と持論を展開した。
この記事の森永の発言の中で「中高年以降の人がやるのは危険」という部分に関しては、同意できる面もあります。
証券会社のセールスマンに勧められるままに退職金をよく勉強しないままに投資信託を購入してしまい、暴落によって損害を被ったという話はよくネット上では見かけます。
中高年でも以前から投資をしているのなら、それなりに学習していて、リスク管理もできるでしょうが、いきなりだと危険がいっぱいです。
ただ「若い人でもけっこう危ない」と言うのは、ちょっと極論過ぎると思いますね。
若い人ならば、長く投資できるので、中長期的には一時的な損失はカバーできるからです。
MCの加藤浩次が「長期で積み立てしていたら、結局プラスになるのでは」と問いかけたが、卓郎氏は「それは、相場が右肩上がりだったからで。私は戻らないと言っている」と返答。加藤が「そしたら、世界の経済は終わりですよ」と投げかけるも、卓郎氏は「私は資本主義は終わると言っている」と譲らなかった。
最後には、「私は資本主義は終わると言っている」と森永は述べていますが、その後はどういう社会になると彼は考えているのでしょうか。
誰もが持っているある種の不安感を代弁している面はありますが、一般庶民はどのように資産形成をしていけばいいのかという問に対する答えは、述べていません。
まさか銀行に貯金をしなさいということではないとは思いますが、「新NISAは絶対にやってはダメ!」というのなら、代案を示してほしいところです。