大体午後は、近所を散歩しています。
今は、寒いので、駅まで歩いて行き、屋根の付いた商店街の中を歩くことが多いです。
先日、暖かい日があったので、商店街ではなく、冬の間はほとんど行ったことのない駅の反対方向を歩きました。
気候のいいころは、何度も行ったことのあるところです。
途中に小さな公園があるので、そこで休んで、また歩き出しました。
そんな時です。
途中で、以前は、気が付かなかったのですが、1軒の家が目に留まりました。
だいぶ古い木造の2階建ての家です。
以前も通ったはずで、その時は気が付かなかったのですが、窓のカーテンの隙間から垣間見える部屋の中には、段ボールが積まれています。
段ボールの間から覗ける室内には、乱雑に積まれたふとんや紙ゴミらしきものが見えます。
見えた範囲からすると足の踏み場もない様子です。
それに実際に使っているという感じではないのです。
雑然と置かれているだけです。
その瞬間、いわゆるゴミ屋敷かなと想像しました。
ただ、実際に住民がいるかもしれないので、ジロジロと眺めるのも失礼に当たると考えすぐにその場を通り過ぎました。
その家の庭には、もう使っていないと思われるかなりさびた自転車が放置されていました。
よくテレビ等でゴミ屋敷が紹介されることがありますが、そんな屋敷ほどはひどくはないもののそれに近い感じがしました。
物を捨てられない人が今までの生活で溜めたものといっしょに暮しているといったところです。
本人からしたら、別にゴミ屋敷とは思っていないでしょう。
その散歩の途中、自分自身の日常は、どうかなって考えていました。
もともと物を捨てられない方で、妻からは「必要ないものは捨てなさい」とよく言われる方です。
そんなこともあって、気が付いた時には、必要ないものは捨てるようにしています。
ですが妻から見るとまだ不十分なようで、相変わらず、「捨てなさい」とは小言のように言われます。
帰りにまた同じ家の前を通るとたまたま買い物から帰って来たのか、スーパーのビニール袋を持った女性に遭遇しました。
そしがやと同年齢の60歳代後半と見えます。
暖かい日とはいえ冬なので、防寒具に身を包んでいましたが、こぎれいな印象です。
その様子からすると部屋の中は意外と整理されているのかな、とも思いました。
たまたま開いていたカーテンから見えた部屋は、倉庫のように使っていただけかもしれません。
実態は、中に入って見ないと分かりませんが、その女性の見た目の様子からすると部屋はきれいに使っているような印象を持ちました。
少し安心しました。
ゴミ屋敷かなと想像してしまったのは、そしがやの妄想だったのかもしれませんね。