桐谷さんと言えば、株主優待のカリスマとしても著名な元プロ棋士です。
1月1日のテレビ番組「月曜から夜ふかし」に出演するというので、録画を予約して、あとで見ました。
この番組は、桐谷さんを有名にした番組で、これ以降、株主優待が現在のように注目を集めるようになりました。
今回は、スタッフが1年ぶりに桐谷さんに密着するというものです。
10月のある日、テレビ局のいつものスタッフが桐谷さんの自宅を訪ねました。
部屋にお邪魔すると、予想通りというか、散らかり放題です。
優待品の山の中からきょう着ようと思っていたという優待品の赤い、ちょっと派手なポロシャツを見つけ、着替えます。
そんないつもの桐谷さんですが、コロナが収まって、地方に行く講演の回数が増えたとともに「現金は増えていくのに使えないため困っている」という悩みが生まれたとのこと。
家賃と公共料金以外は、優待品で賄っていると講演会で言っているので、それ以外ものものを現金で買うと、嘘をついていることになり、現金が使えないというのです。
桐谷さんの律儀さがこんなところにも垣間見えますね。
スタッフが現在の総資産を聞くと、「5億円ぐらい」と告白します。
5億円の資産があっても自由に現金を使えない桐谷さんのかなり不自由で不思議な生活。
そんなわけで、「年に一度の現金祭り」と称して、1日だけ現金を使っていい日に密着します。
その後は、お約束の自転車を猛スピードで走らせて、川口から新宿へと動き回る桐谷さんの優待品を使う姿を追います。
最後に「かに道楽」で一番好きなカニ料理を優待券ではなく、現金を使って食べる姿が映し出されます。
その時の桐谷さんは、ゆっくりとカニ料理を味わっています。
優待品でレストランで食べるときの慌ただしく、食べる姿しか見たことがないので、かなり意外でした。
本当に料理を楽しんでいるようです。
今回の番組も面白く見たのですが、桐谷さんが悩んでいるという「現金が使えない問題」は、テレビ番組用の設定なのかもしれませんが、もし本当だとしたら、そんなに杓子定規に考えなくてもいいのかな、と感じました。
せっかく5億円もの資産があるのだから、74歳という年齢を考えれば、元気なうちにどんどん使った方がいいのではないかと思いますね。
使ったのなら、講演会でもそういう風に話せばいいだけでしょう。
ＭＣのマツコが1000銘柄持っているということを聞いて、使い切れないのなら、もう少し減らしてもいいんじゃない、と言っていました。
その通りですね。
桐谷さんは、今年75歳という後期高齢者になるので、これからどのように終活をしていくかがちょっと気になりました。
