そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

お金があることを話すな



先日、近くの役所の窓口へ住民票を取りに行きました。

待合室で待っていると隣の席の50歳代くらいの男性が横の席のやはり同年齢の男性と話をしていました。

内容が自然と耳に入ってくるのですが、自分はお金を持っているというものでした。

その身なりを見ると腕には高級そうな腕時計をしていて、着ているスーツもブランド物のようです。

 

ただその話を聞いていて、ちょっと心配になりました。

自分がお金を持っていることを人に話したくなるという気持ちは分からなくもありませんが、まわりの人に聞こえる場所で話すというのは、リスク以外の何物でもありません。

役所から出た帰り道で聞いていた悪い人に襲われるかもしれません。

また話の相手の男性から借金の無心をされるかもしれません。

 

今回のことで思い出すのは、かなり前のことですが、ある家電量販店の社長が仕入れ用の3,000万~4,000万円の現金を常にトランクに持っているということをメディアでも公言していたことです。

実際に何度かひったくりや強盗に襲われました。

もう30年以上前のことですが、覚えている人もいるでしょう。

その時には、わざわざ犯罪を呼ぶようなことをしゃべるって、なんて馬鹿な人間だと思ったものです。

ですが、いまだに同様のことを繰り返している人が現実にはいるということです。

 

お金を持っていることを公言することは、いろいろと怪しい勧誘が増えるなど煩わしいことが生じます。

勤めているころは、よく職場にワンルームマンションの勧誘の電話が職場にありました。

公務員ということでお金があると思われたのでしょう。

勧誘する方からすれば、お金がない人よりは、ある人に勧誘したほうが効率がいいですよね。

 

また知り合いからお金の無心も増えます。

世の中には、お金を持っていない人が多いです。

金持ちは、貧乏人にお金を貸すのが当然のように考えている人が結構います。

お金のない人は、お金を貯める習慣がないので、貯金する苦労を知りません。

そんな訳で気軽に無心をしてきます。

たいていの場合、貸したお金は、戻ってきません。

 

それに最初の男性で心配したように犯罪等に巻き込まれる可能性もあります。

家電量販店の社長ではありませんが、犯罪者は、お金を持っている人を狙っています。

貧乏人のところには、来ません。

お金持ちを狙った方が犯罪者にとっても効率がいいからです。

 

お金を持っていることを人に話してはいけない理由をあげてみましたが、いいことはないです。

自分を認めてもらいたいという承認欲求を満たすことくらいでしょう。

ただその結果として失うものは多いです。

配偶者など信頼できる人以外には、話してはいけないですね。