東急レクリエーションの「109シネマズプレミアム新宿」の招待券でゴジラ-1.0を見てきました。
映画館は、東急歌舞伎町タワーの中にあり、高級感がある作りで中に入るとゆったりとしたロビーが広がります。
さすがに東急グループが総力をあげただけのことはあります。
ただ残念だったのは、行く途中のビルの前にホームレスの寝た跡の段ボールなどが散乱していたことです。
ある意味では、歌舞伎町っぽいのですが、歌舞伎町タワーの豪華感とは、ギャップがあり、YOUTUBEで見たホームレスであふれたアメリカの都市の映像を思い出させました。
さてゴジラ-1.0ですが、エンターテイメントとしては、楽しめました。
ストーリーも特撮もよかったです。
最初からいきなり太平洋戦争下の南洋の島にゴジラが登場します。
大戸島というのが、1054年の最初のゴジラ映画に登場する島の名前なので、リスペクトが感じられます。
ただその後は、南洋の島から戻ってきた神木隆之介演じる主人公の敷島の家庭ドラマになり、ちょっと中だるみとでも言えそうですが、個人的には、楽しめました。
ヒロインの浜辺美波の昭和感がピッタリだっということもあります。
朝ドラでは明治の女性を演じていましたが、今の女優の中では、昭和、明治の女性役が一番似合いますね。
敷島は、知り合った浜辺演じる典子と焼野原となった東京で暮らし始めますが、戦争中のトラウマがまだ残り、彼にとっては、戦争はまだ終わっていません。
海上では、無敵の力を発揮し、廃棄前の残された旧日本海軍の軍艦では対抗できません。
主人公たちは、旧軍人を中心とした民間人の力でゴジラせん滅作戦を実行します。
それにしてもこの前のゴジラ映画の「シン・ゴジラ」では国や自衛隊が中心となっていましたが、今回は、民間人が結集して、ゴジラに対抗します。
戦後まもなくなので、自衛隊の前身の警察予備隊もまだ設立されていない時代なので、やむを得ない設定かもしれません。
実際にはこれだけの国難だったら、何らかの形で政府が関与しなければないないので、ちょっとリアリティが欠けていると言われてもおかしくないですね。
最後の旧軍人たちの駆逐艦がゴジラに立ち向かう場面では、1954年版ゴジラで使われた伊福部昭のゴジラのテーマが使われましたが、この辺りは、さすがに盛り上がりました。
あの曲は、いつ聞いてもいいですね。
それに最後に旧軍の局地戦闘機の震電が登場しますが、結構マニアックです。
これって、軍事マニアでも知らない人が多いでしょう。
監督の趣味なんでしょうか。
かなりの軍事オタクですね。
全体としては、いくつかの突っ込みどころも目につきましたが、伏線も約束通りきれいに回収され、エンタメとしては、楽しめる映画でした。