そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

意味が分かると青ざめる…「中国」の公園で運動する高齢者が多い理由

 

中国というと公園で運動する高齢者のイメージがありますが、その理由についての記事を読みました。

ある程度は、予想していたのですが、厳しい現実がそこにはあるようです。

 

diamond.jp

10月16日放送の『月曜から夜更かし』(日本テレビ系)で中国・四川省の高齢者が取り上げられた。公園にいるのは子どもではなく高齢者ばかりで、誰もが健康の維持に必死だ。同番組はおしゃれに夢中のゆとりある高齢者や、社会から取り残された孤独な高齢者を映し出していた。
取材を受けた老婆の一人がこう言った。「生きてるってより、死んでないだけだ」――。この“名言”がほのめかすのは、中国の高齢者に潜在する壮絶な老いとの闘いだ。

 

公園にいる高齢の女性が「生きてるってより、死んでないだけだ」と発言していますが、確かに現在の中国の状況を示していますね。

 

農村部では、高齢者の自殺が増えていますが、それは、息子や娘の労働環境に左右されるからのようです。

経済が落ち込む中国で、給与が下がり、リストラされる状況の中で、親の医療費や介護費用まで面倒見られないという事情があります。

そんな事態を悲観した高齢者が自殺をするというものです。

 

闘病中、汪さんは何度か入退院を繰り返し、ICU病棟に2回、合計20日以上入院した。ICU病棟は非常に高額で、1日当たりの自己負担額は平均して1万元(約20万円)だ。

ちなみに中国の医療保険制度は、1人当たりの割当金額(黄さんの場合は年間2000元=約4万円)が決まっており、それを超えた分が自己負担となる。

 

この記事の中では、上海在住のパーキンソン病を患う汪さんのケースを取り上げています。

ここに登場する黄さんは、汪さんの妻です(中国は夫婦別姓)。

中国では医療保険制度や介護保険制度が不十分なため、自己負担がかなりの額に及びます。

この例で、1日当たり自己負担が約20万円で20日以上入院ですから、400万を超える自己負担額です。

黄さんの所得がどの程度か分かりませんが、相当の負担でしょう。

 

「医療費が高額すぎる中国ではがん治療を諦める人もいます、だから高齢者は病気にならないように必死に運動するんです」と黄さんは言う。中国の公園に高齢者が多い理由はここにある。

 

公園で運動する高齢者の多い理由が分かります。
中国は、2022年末で65歳以上の人口がほぼ3億人近くまで達しました。

高齢者だけで日本の人口を超えているわけです。

世界第2位の経済大国が高齢者の問題をどのように解決していくでしょうか。

気になるところです。